カップインした時に「パーです」「ボギーです」と自らのスコアの申告を行う人は多い。

ビギナーからすると「これってルールなの？マナーなの？」と疑問に思うことだろう。

そこで本記事では競技ゴルファーである筆者が、この疑問について解説を行いたい。

まず初めにルール的には自らのスコアを口に出して申告する必要は全くない。

そしてマナーという観点から見ても、とりわけスコアを口に出して申告しなければならないということはない。

しかし筆者は場面によっては、しっかり自らのスコアを口に出して申告するべきだと考えている。

例えば同伴者から見えない林の中から脱出するのに数打かかった場合、同伴者は林の中で何回打数を要したのかを把握することができない。

こういった場合には自ら「林の中で〜回打ったので〜打です」などと申告することが丁寧だろう。

競技ゴルフでは自分のスコアカードは、マーカーといって他の競技者が記入する。競技に多く出場している人でも、アテストの際にスコアを間違って提出してしまうこともある。特に過少申告は失格の対象となるため、より注意が必要だ。

筆者が先日参加した競技中に、あるホールで木の下から脱出に1打かかりボギーになった。他の同伴者と少し離れた位置でプレーしていたため、この1打をマーカーの方が見ていない可能性があると思い、カップインした際に「ボギーです」と自ら申告を行ったところ「パーじゃない？」とマーカーの方から質問を受けた。「木の下にボールがあって、脱出するのに1打要しました」と筆者は答え、スコア誤記を防ぐことができた。

このようにスコアの間違いが起こらないように、場面に応じて筆者は自らのスコアを口に出して申告するようにしている。

反対にバーディーやパーを取って同伴者が「ナイスバーディー・ナイスパー」と声をかけてくれている場合は、スコアの申告は行う必要がないだろう。

とにかく同伴者が自分のスコアを把握していない可能性が少しでもあると感じた場合には、カップインした際に自らのスコアを口に出すように心がければ良いのではないだろうか。