週末には冬将軍が南下、北日本は初雪が舞い、関東以西も初冬の寒さに
東京都心は11月の観測史上1位の暑さ
きょう7日(火)は、関東地方でも午前中は雨や南風が強まり、春の嵐を思わせる荒天となりましたが、昼前からは晴れ間が戻るとともに気温が上昇し、東京都心の最高気温は午後0時20分に9月中旬並みの27.5度を観測しました。
これまで東京都心の11月の最高気温は、1923年11月1日に観測した27.3度でしたから、100年ぶりにこの記録を塗り替え、11月としては観測史上1位の暑さとなりました。また今月に入ってから25度以上の夏日の日数は上図のようにきょうで3日目となり、1979年の2日を抜き、こちらも11月としては観測史上1位の夏日日数となりました。(関連記事)
この11月は暖気が優勢で、全国で観測した11月の観測史上1位の暑さの地点数は、915地点中、1日13地点、2日122地点、3日304地点、4日38地点、5日120地点、6日96地点、そしてきょう7日(火)は、東京都心を含めて29地点となっています。
ところがこの異常とも呼べるような高温はきょうで打ち止めとなり、週末以降は冬将軍が到来し、東京都心の最高気温も平年には届かない初冬の寒さが予想されています。
週末には冬将軍が南下、北日本は一斉に初雪か
上図は今週末11日(土)朝の上空1500メートル付近の寒気の予想です。北から師走並みの冬将軍が南下し、札幌や青森は、地上で雪が降る目安の-6度以下の寒気に覆われるでしょう。このため北海道はもちろん、東北北部あたりまで一斉に初雪が舞う可能性が高く、さらに寒気が強い北海道では平地でも雪の積もる所が出てきそうです。
関東から九州にはまだ寒気は届いていませんが、このあと12日(日)から13日(月)にかけて、じわりじわりと南下する見込みです。
関東以西にも師走並みの寒気がジワリと南下へ
13日(月)朝になると、関東から九州付近にも師走並みの0度以下の寒気が南下する見込みです。これは雪が降るような寒気ではないものの、晴れても最高気温は15度程度までしか上がらないような初冬の寒さをもたらす寒気です。
週明けにかけて季節が急発進へ
あさって9日(木)は再び日本付近に暖気が流れ込むため、大阪や福岡などは25度以上の夏日が予想されています。しかし10日(金)は全国的に雨となり、西日本でも季節外れの夏日は終わる所が多くなるでしょう。
そして冬将軍の南下する11日(土)は札幌で初雪の可能性が高く、その後、12日(日)にかけては、青森でも初雪の可能性が高まりそうです。
東京都心は12日(日)に雲が多く、北東の冷たい風が吹くため、最高気温が17度までしか上がらず、週明けの13日(月)から14日(火)は、関東から九州にかけて、晴れても15度を少し上回る程度の初冬の寒さとなりそうです。もちろん朝晩はさらに冷え込みが強まるでしょう。
上述した通り、この一週間程度は、ほぼ全国的に11月としては記録的な暑さ、暖かさが続きましたので、週末以降の気温の急降下、季節の急発進に十分な注意が必要です。