結婚するなら地元で暮らしたい。茨城県はそんなに悪いところではありません~おみおじリポート(82)~
結婚への重い腰を自らは上げない独身男性。周囲がお節介するしかありません
※2021年12月9日追記。中井さんは自動退会日を迎えましたが、オネット外で出会った女性との真剣交際が続いています。彼が良縁を結ぶことを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
この連載でプロフィール記事を紹介する受けオネット会員は僕のウェブマガジンやメールマガジンで告知して募集しています。しかし、女性に比べると男性は全員宛にメッセージを送ったぐらいではなかなか応募がないのです。面識がある読者などにピンポイントで連絡すると、「自信はないけれど大宮さんがせっかく声をかけてくれたのでやってみます」と重い腰を上げてくれることが少なくありません。
そもそも異性関係に関しては積極的ではないので30代40代でも未婚なんですよね。ならば、周囲の人がセクハラにならないように気を付けつつも「お節介」をしなければなりません。僕だけでは限界があるので、最近は取材などで知り合った魅力的な既婚者に協力を依頼しています。以下、数年前から親しくしている中小企業経営者からのメール文です。
<お見合い関連にてお声かけいただいておりました弊社社員での候補者の件(受けオネット会員)ですが、希望する社員がおりました。3年前まで東京事業部にて勤務しておりましたが、今は茨城事業部勤務で茨城県在住の38歳となります。性格も真面目で明るく人から好かれる人物ですが、勤務場所も殆ど男性ばかりの状況で転居もしている事よりご縁が無い状況でした。大宮さんの事も弊社への取材などにて存じ上げており、興味を持っておりました。>
さすが社長、簡潔かつ的確な紹介文です。ありがたいな。この文章を読んでいる既婚者の方、周囲に結婚したそうな独身男性がいたらオネットを勧めてくださいね!
6年前まで付き合っていた彼女からの別れの言葉。「結婚の決断が遅すぎる」
さて、社長も推薦する中井直純さん(仮名、38歳)はどんな人物なのでしょうか。聞けば、20代半ばまで地元の茨城県内でフリーターをしていたとのこと。やたらに人柄と運がいい人物のようです。
「僕はビリヤードが大好きだったので地元のビリヤード場で店員をしていたんです。レベルで言うとA級とB級の間ぐらいです。常連のお客さんが今の会社で働いていて、『いつまでもアルバイトでは良くない。うちの会社で正社員にならないか』と誘ってくれました」
中井さんの職種はシステムエンジニア。プログラミングの素人だったけれど働きながらゼロから学び、現在は勤続12年目の中堅社員として活躍しています。
「入社してからは東京で10年ほど一人暮らしをしていました。僕は人混みが好きじゃないので東京は疲れます。山も海もある広々とした地元に戻って来てホッとしているところです。みんなが思っているほど茨城は悪いところではありませんよ(笑)」
のんびりした雰囲気だけど、こちらの話はちゃんと聞いて返してくれる中井さん。女性からの受けも良さそうだと思ったら、6年前までは彼女がいたとのこと。
「会おうと思ったら高速バスで1時間ちょっとかかる中距離恋愛です。当時は東京に住んでいたので将来の結婚などはボンヤリとしか考えていませんでした。それが原因で振られてしまったようです。その人からは『(決断が)遅すぎる』と言われました。優柔不断なところが僕の短所です」
確かに中井さんは僕とのメールも返信が遅い傾向があります。「内容をちゃんと確認してくれたのかな?」と思うこともしばしば。ボンヤリかつじっくりと考えてから連絡をしようと思っているのかもしれませんが、相手を不安がらせてはいけません。特に婚活では、メッセージをもらったらその日のうちに何らかの返信をする習慣をつけてください。
家族を大事にしている末っ子長男。子ども好きなのでシングルマザーも歓迎です
ここまで中井さんの話を聞いていたマチコ先生が口を開きました。温和な草食動物のようにゆっくりした様子とビリヤードに打ち込んでいた過去が一致しないようです。
「中井さん、実は負けず嫌いなんじゃないですか?」
ちょっと意外そうな表情の中井さんですが、思い当たるところがあるようです。現在はビリヤードやダーツなどの勝負事ではなく、仕事にその性質を生かしています。
「自分の能力不足でできないことがあると、『あの人にはできることがどうしてオレはできないんだ。いつか見てろよ!』という気持ちになります」
仕事やゲームを離れると中井さんは草食動物に戻ります。今は実家で両親と独身の姉との4人暮らしです。
「姉は2人いて、結婚したほうは実家から車で10分ぐらいのところで旦那さんと子どもと一緒に住んでいます。僕は子どもが好きなのですが、姪っ子が小さい頃は東京にいたので『知らないおじさん』だと思われて懐いてもらえませんでした。12歳になった今では普通にしゃべってくれますけど。父の体が衰えてきたので、結婚しても実家に戻りやすい場所に住みたいなと思っています」
家族を大事にしている末っ子長男、なのですね。「実家に戻りやすい場所」に住めるのであれば、結婚相手に求めるものは多くないようです。
「僕は聞くほうが好きなので、話をしてくれる女性だといいなと思っています。僕自身が『誰にでも優しい』と言われることがありますが、優しい女性が好きです。結婚したらできたら子どもが欲しいですね。年上のシングルマザーの方でも僕は全然気にしません」
最後に、マチコ先生からのアドバイス。それは、とにかく婚活を始めて「走りながらブラッシュアップ」をすることです。
「中井さんは今まで婚活をして来なかったので、オネットで何人かの女性と会ってみてください。そして、どんな人が自分に合うのかを考えていきましょう。私も並走しますので安心してくださいね」
草食動物のような宝石の原石のような中井さん。数ケ月後、お見合い体験とマチコ先生の教えによって磨かれた姿を見てみたいです。
※文中の受けオネット会員は仮名です。中井さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。