【京都市中京区下京区】祇園祭の山鉾建立が始まりました! まつりに合わせて記念グッズやグルメ販売の店も
祇園祭のハイライトと言われる宵山や山鉾巡行に向けて、東西は東洞院通から油小路通、南北は三条通から高辻通に至る鉾町で「鉾建て」が始まりました。2023年7月10日は、四条界隈を中心に長刀鉾や函谷鉾、鶏鉾、月鉾、菊水鉾などでくぎを使わない「縄がらみ」と言われる伝統技法で山や鉾が組み立てられていきました。
今年の祇園祭は4年ぶりにすべての神事が催行されます。前祭では長刀鉾、山伏山、白楽天山、芦刈山、函谷鉾、郭巨山、四条傘鉾、木賊山、鶏鉾、油天神山、孟宗山、霰天神山、菊水鉾、保昌山、綾傘鉾、太子山、月鉾、伯牙山、蟷螂山、占出山、放下鉾、岩戸山、船鉾の23基が山や鉾を建立し7月17日に巡行します。
後祭では、橋弁慶山、南観音山、浄妙山、八幡山、鯉山、北観音山、黒主山、役行者山、鈴鹿山、鷹山、大船鉾の11基が巡行します。
祇園祭は、貞観11(869)年、全国的に疫病が流行した時、疫神怨霊を鎮める祭礼である御霊会として、日本66カ国の数にちなみ66本の矛を立て、牛頭天王を祀ったことが始まりと言われています。前祭では、疫病退散のため神様を呼び込むため巡行となり、後祭は、神様が八坂神社に戻るために街を清めるための巡行です。
この日、四条大橋の東岸では、神用水清祓式の神事が行われ、神幸祭、還幸祭で担がれる神輿を洗う神事「神輿洗い」用の水を鴨川(宮川)から汲み上げていました。
宵々山直前の鉾町を歩いてみました。南観音山のある「くろちく」では、恒例となった本物そっくりのミニチュア山鉾が並んでいました。一人の作家さんが手作りで作られているとのことで、1年に数基しか作成できないのだそう。今年は2022年に190年ぶりに巡行に復帰した鷹山が新たに登場しています。
放下鉾町にあって110年続く京印章の「京都インバン」では、きもの絵師やスケッチ画家描きおろしの各山鉾うちわや山鉾ハンコなどを店頭販売しています。併設の「くろーばー結び四条新町店」では、すべてのどら焼きに放下鉾の焼き印が押されて販売されます。
あちこちで祇園囃子の「コンチキチン」が聞かれるようになり、雰囲気も盛り上がってきました。ぜひ京の一大イベントにお立ち寄りください!
くろちく(外部リンク)京都市中京区新町通錦小路上ル百足屋町 380 075-256-9393
京都インバン(外部リンク)京都市中京区新町通四条上ル小結棚町443 075-221-5601