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藤本美貴さんが心をつかむワケ!「愛される自己主張・上手なワガママ」が婚活のヒント

植草美幸結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸
(写真:つのだよしお/アフロ)

■藤本さんの「愛される自己主張・上手なワガママ」は婚活のヒント

タレントの藤本美貴さん(38歳)が29日放送『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ)で明かした、夫の品川庄司・庄司智春さんと結婚を決意した理由が話題になっています。

番組では、「“こんなに私のことを思ってくれる人いないんじゃないか”と思ったのが結婚の理由」と語り、「周りの人に嫌われても好きでいてくれるだろうっていう安心感があるから、今は自由にできていて楽しい」と説明したとのこと。3児の母となり、結婚15年目の今も「愛されているからこそ自由にできる」と宣言できるのは素晴らしいことです。

理想の夫婦像の背景には、この藤本さんの愛される自己主張、つまり、上手なワガママを言えるコミュニケーション能力があります。

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これは、「男心をつかめない」という婚活の壁を乗り越えるヒントに通じるものがあります。3つのポイントを取り上げていきます。

1.上手なワガママを言えるようになりましょう

「婚活や恋愛で大事なのは相手に合わせること」「男性を立てておけば間違いない」と勘違いしていませんか?

どこに行きたい?と聞かれたら、どこでもいいです」。何を食べたい?と聞かれたら、「お任せします」では、自己主張がなさすぎです。相手に合わせているようで、男性からしたら本音が見えず、どう扱っていいか困ってしまうだけ。ハイクラスな男性ほど、自己主張のない女性は物足りなく映ります。

かといって、頭に浮かんだことをそのままストレートに伝えるのは、稚拙で自己中心的な場合があります。上手なワガママを身に付けましょう。

彼から「今度のデートは何を食べたい?」と聞かれたら……

×「なんでもいいです、任せます」

×「高級店の3万円のコースがいいです」

〇「私、お肉が大好きなの! 焼肉かステーキの美味しいお店、知ってる?」

これが好き、これが食べたいという気持ちはしっかりと伝えつつ、選択肢を2つ3つ用意して、最終的には彼に選択してもらうのです。

2.「好き」は相手に言わせましょう

お互いに相手を好きという気持ちがなければ結婚には至りません。でも、相手に好き好きと伝えすぎていても結婚には至らない、これもまた事実なのです。

婚活ではライバルとの競争が熾烈。条件のよい人気の男性相手のときほど、交際初期から好き好きと繰り返し伝え続けると、自分の市場価値を下げてしまうことがあります。

結婚をリアルに捉えている男性は、どうあがいても手に入らない高嶺の花を追うような真似はしませんが、すぐに手に入る路傍の花でも物足りません。結婚を視野に入れた交際に進むうえで理想的なのは、自分からは「好き」と言わないのに、相手から「好き」と言われること。

そのためにやることは3つあり、「居心地がいい、また会いたい」と思わせることがコツです。①基本的なマナーを守る ②相手を肯定する・褒める。 ここまでは当たり前ですが、③愛あるダメ出しをする――これが重要です。

相手を全否定するのではなく、可愛く愛あるダメ出しをすること。自分を主語にした「アイ・メッセージ」でコミュニケーションを図りましょう。

もし彼が遅刻をしてきたら……

×「(あなたは)遅刻してくるなんて失礼じゃない!」

〇「約束の時間に来てくれないと、(私が)心配になっちゃう!」

同じことを伝えているのに、前者はダメ出し、後者は気持ちが伝わってきて心に響きます。

さらに、次回彼が約束の時間までに現れたら「あ! ちゃんと時間通りに来たね、ありがとう」「仕事が忙しいのにエライよ、嬉しい!」と相手を肯定して褒めましょう。

3.彼のお母さんになってはいけません

お子さんがいても冷めない夫婦関係を築くには、交際段階から、彼のお母さんにならないことが重要です。

婚活現場でご成婚された皆さんにアドバイスしていることのひとつに、「ケンカをしても同じベッドで寝て、いってらっしゃいのハグをしましょう」「月一度はドレスアップして食事にでかけましょう」というものがあります。結婚生活でお互いぶつかることがあっても、恋人気分を持ち続けてもらうためです。

逆に、早々にお母さんタイプになってしまうと、愛される妻どころか、結婚相手として見られないことも。「男性だって甘えたいときはあるわよね。たまにはママになったつもりで相手してあげなきゃ」という考えはやめましょう。

あれこれ世話を焼いては相手のワガママを何でも受け入れて、無償の愛を注いだ挙句、フラれてしまうのはもったいないこと。35歳開業医の男性を射止めようと、33歳麻酔科医の女性が彼の家に通い、家事・掃除をして世話を焼きましたが、「お母さんにしか見えない」とフラれた実例も……。

男女は対等な存在ですから、夫婦も対等でなければいけません。女性がお母さんのように無償の愛を注いだり、男性が女性をお手伝いさんのように扱ったりするのはアンバランスです。

■笑顔で向き合うことを投げ出さないのが愛されるコツ

一般的に、アラフォーになっても同世代男性と結婚できる女性は、美人でスリム、そして稼いでいる、の3条件が全部揃っています。

元アイドルの美人妻である藤本さんは、それにおごることなく夫婦で向き合っている様子を発信され、憧れの的になっています。

婚活中においても、相手に理想を押し付けるのではなく、いっしょに成長していける、向き合っていける人を探していきたいもの。「容姿に自信がない、私は美人じゃないから」と言う人がいますが、私が言う「美人」というのは、顔の作りではなく「笑顔で人を引きつける力がある人」のこと。ですが見た目を言い訳にして、立ち振る舞いやお相手への気遣いまで怠っている人が少なくありません。

笑顔もコミュニケーションも自己主張もワガママも、スキルのひとつ。はじめはぎこちなくてもいいので、毎日練習して身に付けてていきましょう。

結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸

千葉県出身。青山学院大学卒業。結婚相談所マリーミー代表、恋愛・婚活アドバイザー。1995年に、アパレル業界に特化した人材派遣会社、株式会社エムエスピーを創業。そこで培ったコーディネート力を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。以後10年以上にわたり年間約1,000組の恋愛・結婚に対するアドバイスを行い、業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の成婚率(※)を記録している。『結婚の技術』『婚活リベンジ!』など、著書は計14冊。メディア出演の他、地方自治体をはじめとした講演依頼も多数。(※) 成婚退会者数÷全体退会者数で算出。

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