【災害時の連絡手段】災害用伝言ダイヤル・伝言板を知って家族で備えを!
皆さん、こんにちは。小学生姉妹のママで、ライターのtonです。
今回の記事は、災害時の連絡手段として、知っているようで案外知らない「171」についてです。大雨による洪水や地震など、災害時に家族と連絡が取れないと不安になりますよね。小学生以上の子どもがおられるお家なら、登下校中など、子どもだけでいる時に災害にあったら…と考えると、心配になるパパママもおられるのではないでしょうか。そういった事態に備えて、家族で情報をシェアしておいていただきたいのが、災害用伝言ダイヤル171と、災害用伝言板web171です。事前登録の方法などもご紹介するので、最後までチェックして、できることからすぐに始めてみてくださいね。
災害用伝言ダイヤル(171)
災害用伝言ダイヤルは、各通信事業者が、災害時にのみ提供している「声の伝言板」です。自宅の固定電話や、公衆電話・携帯電話から、メッセージのやりとりをしたい相手の電話番号を入力して、自分や相手の安否を知らせたり、避難場所を伝えるといった使用方法で使われます。
[参考:NTT東日本「災害用伝言ダイヤル」]
あらかじめ電話番号メモを!
171を利用する際には、「やりとりしたい相手の電話番号を入力する」か「自分の電話番号を入力する」必要があります。ここで問題になってくるのが、家族の電話番号を記憶しているか、という点です。スマホの中には登録されていても、記憶はしていない…という方は多いでしょうし、災害時のバタバタしている時にスマホの中であちこちの画面を行ったり来たり・コピーしたり、という手間をかけるのは、なかなか大変そうですよね。171を利用しようと考えているご家庭は、あらかじめ電話番号を控えたメモを使っておくと、利用のハードルが少し下がるかもしれません。
誰の番号を使うかを共有
上述の通り、171では相手か自分の電話番号に紐づけてメッセージを録音するのですが、「誰の番号にメッセージを残すか」をあらかじめ家族で決めておかないと、自分の番号や家族の番号などあちこちの伝言板を片っ端から確認しないといけないことになってしまいます。スムーズに連絡を取り合うためにも、自宅の固定電話や、家族の誰かの番号、という形で決めておいて、メッセージのやりとりを一本化しておくのがおすすめです。
練習してみよう!
171は、基本的には災害があった地域でのみ利用できる回線になりますが、毎月1日と15日には体験利用ができる機会があります。他にも、お正月期間や防災期間中など、年に何度かお試し利用ができるので、家族みんなでしっかり練習しておくと安心できそうです。ちなみに、録音できる時間はたったの30秒。自分の名前と居場所・その後の動向(移動するかその場所にとどまっておくか)など、要点をなるべくコンパクトに伝えられるよう練習しておきましょう。
災害用伝言板(web171)
171のことはなんとなく知っている、と言う方でも、意外と知らないのが「web171」というサービスです。こちらも、171同様、災害時にのみ利用できる特別な回線を使用するので、一般の電話連絡などに比べて繋がりやすくなっています。
[参考:NTT西日本(災害用伝言板web171)ご利用方法]
伝言ダイヤルとの違い
web171の最大の特徴は、音声ではなく文字で伝言を残せることです。音声を録音するとなると、うまく情報が伝え切れるか心配…という方は文字で入力する方が安心ですよね。また、電話番号やメールアドレスなどをあらかじめ登録しておけば、伝言板に書き込みをした際に、登録した連絡先に内容を一斉送信してくれるので、家族の電話番号を覚えていないお子さんでも簡単に使えるのも助かります。
送信する側はwebページにアクセスする必要があるため、インターネットに繋げられない端末(キッズ携帯や自宅の固定電話など)では送信できないので注意が必要です。
事前登録の方法
まずは、災害用伝言板web171 にアクセスして、「伝言板の登録・更新・削除」のボタンをタップします。次に、「新規の伝言板の登録」を押すと、電話番号やメールアドレスを入力する画面になるので、自分自身の情報を入力し、パスワードを設定すれば基本情報の利用者登録完了です!次に、伝言を送りたい相手のメールアドレスや電話番号を入力して、送信先の登録をします。バタバタしている非常時に、登録作業をするのは大変なので、使うかどうかはわからなくても、事前に登録だけでもしておくと安心です。
今すぐ家族で確認を!
停電や洪水などへの備えをしているお家は多いですが、災害時の連絡手段について、家族で備えているお家は多くないのではないかと思います。なるべく早く家族と合流するために。遠くに住む家族を安心させるために。いざという時にはどんなふうに連絡を取り合うか、今のうちに、家族で話し合っておきましょう!