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【府中市】新しい酒造りの歴史が動きだす。「復活の酒 新 國府鶴 お披露目試飲会」が開催されました。

sato地域ニュースサイト号外NETライター(府中市)

2024年11月9日(土)、フォーリス1F光と風の広場にて、「復活の酒 新 國府鶴 お披露目試飲会~40年の時を越え 武蔵国 府中の手造り地酒復活と産学連携の取り組み〜」イベントが開催されました。

イベントは入れ替え制で11時から16時45分まで5回開催、事前予約は各100人とのことでしたが、スタッフさんに伺ったところ全ての回で満員の予約とのこと。予約済みにも関わらず、受付には長蛇の列ができるほどでした。

並んでいる間にイベントの案内がありました
並んでいる間にイベントの案内がありました

約40年ぶりに地元府中での日本酒造りを復活した「野口酒造店」さん。今回のイベントでは代表銘柄「國府鶴(こうづる)」の地酒のお披露目、また府中市にある東京農工大学大学院農学研究院との産学連携の取り組み「武蔵日本酒テロワール」の展示、府中名産品の販売会も同時開催されました。

試飲はプラカップを使用するのでお猪口は本当にお土産でした
試飲はプラカップを使用するのでお猪口は本当にお土産でした

受付を終え、試飲代(500円以上)を納め、お土産を頂きました。内容は①パンフレットと②オリジナルのお猪口、③5枚つづりの試飲チケットでした。オリジナルのお猪口の底は國府鶴のトレードマークが入っていてオシャレです。試飲チケットの青い部分は美味しいお酒の投票とガチャガチャに使える券になりました。

景品はさくら福姫720ml、酒粕、ストラップ(アクリルキーホルダー)の3つでした
景品はさくら福姫720ml、酒粕、ストラップ(アクリルキーホルダー)の3つでした

今回の試飲は5種類。通年販売商品3種、季節限定品1種、今回のイベントのための限定のお酒1種でした。お客様は試飲したいお酒の前に並び、プラカップについで頂き、思い思いに試飲を楽しみます。会場には普段公の場に出ない蔵人さんが大勢いらっしゃり、お酒造りについていろいろ伺うことができました。実際にお酒造りに関わる方を身近に感じることができるのはいいですね。ますます応援したくなりました。

発売されているラインナップの中で一番最近発売されたのは2024年9月6日デビューの「さくら福姫」。「武蔵日本酒テロワールプロジェクト」として、さくら福姫という希少な酒米で醸されたお酒です。会場にはさくら福姫の稲の展示もありましたが、いわゆるコシヒカリなど食用米の稲に比べて2倍くらい背が高く迫力がありました。

府中ではminanoさん近くの農工大さんの敷地で育てていたのでしょうか、のぼりを見かけました。香りは華やか、ふんわりとしていて、個人的には和梨を食べたときのような溢れる瑞々しい飲み口に感じました。その他のお酒も美味しかったです。

季節限定品の純米辛口は燗につけても美味しいのではないかと思いました。料理や気分に合わせて、味の強さを感じたい、食中酒としてのんびり楽しみたい…など、種類と飲み方でいろいろな楽しみ方ができると思いながら美味しく頂きました。

また、今回は試飲スペースの他に実際の醸造の様子の写真や、「武蔵日本酒テロワールプロジェクト」の展示がありました。実際に醸している作業風景の写真を見ることができたり、現在の取り組みを学ぶことができて面白かったです。

また、普段は見ることができないくらやみ祭中の「野口仮屋の儀」の写真展示もあり、野口家と大國魂神社との古来からのつながりなどに思いを馳せました。イベントの最後、試飲も全て終わり、一番好みのお酒に投票の後はガチャガチャをやりました! 我が家としては念願の國府鶴キーホルダーが当たりました。

府中市ご当地アクリルキーホルダーガチャの中の1種でもあります
府中市ご当地アクリルキーホルダーガチャの中の1種でもあります

創業1860年の「野口酒造店」さん。今回イベントに参加して、参加者の多さ、お酒を中心にして楽しそうに過ごしている様子を目の当たりにし、本当に愛されていると実感しました。武蔵国のお酒はこれからもっと多くの方に知られ、広まって欲しいと思いました。

●合名会社野口酒造店:東京都府中市寿町2丁目4番地ノ8

地域ニュースサイト号外NETライター(府中市)

これまで約10市町村で生活をし、最近府中市が生活圏になりました。それぞれの地域で素敵な文化に触れ、溶け込んできた経験を活かしたいと思っています。府中市に関わる人がもっと府中市に愛着が湧くような情報をお届けします!

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