Yahoo!ニュース

これからでも予約できるGW国内線。東京~大阪、岡山、広島など便数の多い新幹線競合の連休真ん中が狙い目

鳥海高太朗航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師
羽田空港第2ターミナル(筆者撮影)

 いよいよ明日からゴールデンウィークの10連休に突入する。今年は特に「平成」から「令和」への改元に伴い、これまでにない大型連休となる。国内航空会社各社は4月19日に予約状況を発表しているが、4月26日~5月6日における国内線の予約数が、前年比でANA(全日本空輸)が119%、JAL(日本航空)は126.2%と2割前後増えており、運賃単価も例年以上に上昇している。そんな状況の中でも今から予約できる路線がある。

連休の真ん中のビジネス路線が狙い目

 国内旅行の場合、日帰り、1~2泊、3~4泊、1週間と旅行スタイル、目的、旅行先によって日数が異なるなかで、北海道や沖縄、九州方面へはホテル・旅館など宿泊も含めても混雑が顕著であるが、東京から大阪、岡山、広島などへの1泊もしくは2泊の旅行であれば日程次第ではこれから予約を取ることも可能だ。ビジネス路線が狙い目なのだ。

 連休最初の2日間となる4月27日・28日の土日の羽田発便、5月3日以降の羽田着便は国内線全路線で混み合っているが、4月29日~5月2日までの羽田~大阪(伊丹・関西・神戸)、羽田~岡山、羽田~広島などの新幹線競合路線でかつ、飛行機の便数が多い路線で往復共に空席がある。飛行機が取れても、宿泊先が取れない懸念があるが、ビジネスホテルまで範囲を広げることで、今からでも予約可能なホテルを見つけることができる状況になっている。大阪で大阪グルメや京都・神戸などを巡ったり、広島から宮島へ足を伸ばすのもいいだろう。

大阪・道頓堀。ホテルもビジネスホテルを中心にこれからの予約も可能(筆者撮影)
大阪・道頓堀。ホテルもビジネスホテルを中心にこれからの予約も可能(筆者撮影)

片道2万円以下で買える

 連休前半もしくは後半の場合だと、往路か復路のどちらかがピークになってしまうことから往復の予約が難しくなるが、連休の真ん中であれば往復共に予約できてしまう。運賃的は少し割高であるが、新幹線競合路線は他の路線に比べると運賃の上昇率が限定されており、時間帯を外すことでより安く航空券を購入することができる。

4月29日~5月1日出発の羽田→大阪(伊丹)線の運賃をANAホームページで確認すると朝便が安く1万3350円~2万円程度(特定便割引で前日までに購入する必要がある「バリュー1」の場合※4月26日調査)で買える。同様に羽田→岡山で1万9990円、羽田→広島線で1万6390円が最安値となっている(便によっては満席の場合や運賃が高い場合もある)。

 羽田へ戻る便も5月1日の大阪(伊丹)→羽田で1万3550円、岡山→羽田で1万9990円、広島→羽田で1万9390円が最安値で往復3~4万円程度での購入が可能だ。

宮島へは広島空港利用のほか、岩国空港を利用すると更に便利(筆者撮影)
宮島へは広島空港利用のほか、岩国空港を利用すると更に便利(筆者撮影)

往路は飛行機、復路は新幹線という組み合わせも

 新幹線競合路線であれば、必ずしも往復飛行機を利用する必要はなく、片道飛行機、片道新幹線という使い方もできるので、空席と運賃を見ながらこれから旅行プランを考えてみるのもいいだろう。

航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師

航空会社のマーケティング戦略を主研究に、LCC(格安航空会社)のビジネスモデルの研究や各航空会社の最新動向の取材を続け、経済誌やトレンド雑誌などでの執筆に加え、テレビ・ラジオなどでニュース解説を行う。2016年12月に飛行機ニュースサイト「ひこ旅」を立ち上げた。近著「コロナ後のエアライン」を2021年4月12日に発売。その他に「天草エアラインの奇跡」(集英社)、「エアラインの攻防」(宝島社)などの著書がある。

鳥海高太朗の最近の記事