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東京五輪ゴルフ、注目のB・デシャンボーはコロナ陽性で急きょ欠場。米国チームは早くも波乱。

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

東京五輪のゴルフは、早くも大きな波乱に見舞われた。

米国を代表する4名の男性選手のうちの一人であるブライソン・デシャンボーが、米国出国前の最終のPCR検査で陽性判定となり、東京五輪には出場できなくなった。

デシャンボーの欠場を受け、代わりに出場するのは、パトリック・リードだ。リードは2016年のリオ大会にも出場した経験があり、米国の4名の男子選手の中では唯一の「2度目の五輪ゴルフ」に挑むことになる。

日本へ向けて米国を出国する直前に陽性判定を受け、欠場を余儀なくされたデシャンボーは、とても落胆しているという。

「チームUSAとして五輪を戦えなくなったことが、とても残念でならない。国を代表して戦うことは、僕にとってはすべてを意味している。チーム入りは、大きな名誉と感じていた。

今は、チームUSAの健闘を祈るとともに、僕自身は、少しでも早く健康状態を取り戻すことに努める。一刻も早くPCR検査をクリアして、戦いの舞台に戻れるよう努めたい」

そんなデシャンボーに代わって、急きょ、来日して五輪を戦うことになったリードは、デシャンボーを気遣いながらも、興奮を隠し切れない様子だ。

「国を代表してプレーすることに、とてもワクワクして興奮している。ブライソンは、五輪を戦えなくなり、とても落胆していることと思うが、彼が最善の方向へ向かうことを祈っている。そして僕自身は、この国を代表し、最善を尽くして頑張りたい」

米国の男子代表選手は、全英オープンを初出場にして初制覇したばかりのメジャー通算2で、現在の世界ランキング3位のコリン・モリカワを筆頭に、世界4位のジャスティン・トーマス、世界5位のザンダー・シャウフェレ、そして、繰り上がり出場が決まった世界13位のリードの4名となる。

リード以外の3名は、今日にも日本に到着が予定されており、リードは準備が整い次第、米国を出発する。

米国の女子の代表選手は、当初の予定通り、ネリー・コルダ、ダニエル・カン、レクシー・トンプソン、ジェシカ・コルダの4名。

果たして、チームUSAは、この開幕直前の波乱を乗り越え、メダルを獲得できるのかどうかが注目される。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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