8月のスタートを大きく左右する台風5号の進路
台風5号、来週後半はどこへ?
先週の金曜日(21日)に発生した台風5号が迷走を続けながら関東の南東海上を西南西に進んでいます。
今後は少しだけ速度を上げながら南西方向へ進み、週末は小笠原諸島を直撃するように北から南方向へ進む予想です。
その後は来週前半にかけて小笠原の南の海上でほとんど停滞するような予想で、さらに暖かな海面上を進むため、じわじわと勢力を強める予想です。
小笠原諸島では少なくとも来週前半にかけて、かなり長い時間、大きな影響を受ける恐れがあり、警戒が必要です。
そして小笠原の南でしばらく停滞気味になったあと、来週後半の進路が非常に難しくなっています。
これは台風を流す上空の風が弱く、いつどこで明瞭になるのか?様々な計算があるためで、現時点では、この台風の来週後半の位置や勢力などを見定めるのは本当に難しくなっています。
種々あるコンピュータの計算結果をみると、来週の後半に向けて、さらに発達しながら日本の南をうろうろするコース(A)、来週の後半に向けて、列島を目指して北上してくるコース(B)、進んできたコースを再び戻っていくようなコース(C)などが予想されますが、進路予想は非常にばらついている状態です。
最悪はBコースのように来週後半に向けて列島へまっすぐ進んでくるようなコースですが、AやCのようなコースを含めて、再来週まで台風の影響が長引く可能性も捨てきれません。
台風5号は、その進路により、8月のスタート、あるいは8月上旬の天候を大きく左右する要素をもっていると言えそうです。
台風9号は台湾から中国大陸へ
台風9号は、現在、沖縄の南海上を北西に進んでいます。
発生当初は沖縄方面を直撃するような予想もありましたが、どうやらあす(土)に石垣島の南をやや離れて進んだ後、台湾付近を通り、日曜日から月曜日にかけて中国大陸へ上陸する見込みです。
沖縄を直撃するおそれはかなり小さくなりましたが、先島諸島は強風や高波などに注意が必要です。