【神戸市中央区】布引にあるワイルドな雰囲気満点の吊り橋、渡ってみれば…そこには猿のかずら橋
神戸の布引の滝を見に行くルートから少し外れた場所に猿のかずら橋というのがマップに記載されているのを見つけました。猿という字から感じるキャッチなネーミングとかずら橋というどこかで聞いたことがある名前に興味が湧いてその橋を見に行ってきました。
猿のかずら橋は揺れない橋だった
猿のかずら橋は、地図で見ると布引の雄滝より少し上の位置にあります。みはらし展望台に行く途中の道から外れたルートを数分歩いた場所にありました。
橋のたもとまで来ると柱から伸びる橋を吊っているワイヤーが目に入ってきます。おお、本格的な吊り橋なのかと感じさせてくれます。少しスリリングな橋渡りができるのかと期待に胸を躍らせていました。
よくよく見てみると橋の周りには樹の皮が巻かれて装飾されているのがわかります。吊り橋といえば木々のツルなどで編み込まれて作られているイメージですが、この猿のかずら橋はそれを模した装飾がされています。
そしていよいよ猿のかずら橋を渡ってみます。吊り橋特有の揺れは、まったく感じられません。それもそのはず、この橋は鋼橋でとても安定した造りです。徳島県三好市にある祖谷のかずら橋(いやのかずらばし)を模して作られたのがこの猿のかずら橋なのでした。これは六甲山の瀬戸内海国立公園編入50周年記念に作られた橋とのことです。猿というネーミングはサルシナのツルを使って装飾しているところから付けられたのではないでしょうか。
まったく揺れることはなく、とても頑丈な橋を渡っているときにはどこか当初の期待を裏切られた気持ちもよぎりましたが、見た目の怪しさというかワイルドさは一見の価値はあると感じます。
昼でも少し暗がりの場所にあり見た目はワイルドですが、渡るのにはとても安全な橋ですので、布引の滝のハイキングに訪れた際にはこの猿のかずら橋も訪れてみてはいかがでしょうか。話題のネタにはなりそうです。
猿のかずら橋
神戸市中央区葺合町
JR新神戸駅 徒歩約25分