アジアパラ卓球、八木、試合を終えて
杭州アジアパラ、卓球6日目。25日のシングルスで優勝しパリの出場権を獲得した八木克勝(愛知県・琉球アスティーダ)は、27日、男子ダブルスと混合ダブルスの2競技に出場、タイ、韓国のペアに敗れアジアパラでの試合を終えた。
男子ダブルス
男子ダブルスMD18では、若手の注目株でもある舟山真弘(東京都・早稲田大学)と組んで1ゲームを先取し、3ゲームでは逆転勝ちしたが2-2の同点とされ、5ゲーム目の終盤で得的できず3-2でタイのペアに敗れた。舟山は「負けたのは悔しかったけど、大きな大会を経験してよかった」と応援や大会での交流などの経験を得た清々しい表情だった。
混合ダブルス
混合ダブルスクラス XD17-20 準々決勝には、中村望(千葉県・日本オラクル)と出場、2-3で敗れた。
パリへ向けて八木とペアを組んできた中村は、「状態は良かった。思い切っていけた。声かけもたくさんした。負けたけど、次につながる良い試合ができた」と笑顔だった。
全試合をおえた八木は、大会を振り返ってつぎのように話してくれた。
ーー試合を終えた感想は?
「まず、シングルでの金はマストだったので、獲得できて嬉しかった。ここで決まればパリに向けての強化や対策がしやすくなる。ダブルスに関しては、男子もミックスもベスト8だったので、そこはもっと詰めていく。僕が障害の軽い相手と組むことになるのでどう対策していくかが今後の課題になると思います」
ーーどんなところがよかったか
「アンチラバーがきいている。中国選手も嫌がっている。そこをいかしつつ、反転プレー(フォアとバックを入れ替え)をしたりですとか、ドライブをかけるかけないっていう細かいところをちょっとやっていけば、より盤石に勝てる試合運びができると思います」
ーー今、発信したいことは?
「まずはツイッターで応援してくださったみなさん、ありがとうございました。パラスポーツいろいろあるので、放映はなかなかないですけども、文章なり写真なり映像なりで観てもらい、何かを感じてもらえれば。とげとげとした社会で丸みを帯びた何かができるのではないかと思います」
(編集協力・そうとめよしえ、地主光太郎)