大きなキャベツ「札幌大球」を使ったメニューが区役所等の食堂に一日限り登場! (札幌市内)
通常のキャベツの10倍もの大きさの「札幌大球(さっぽろたいきゅう)」。札幌やその近郊で栽培されている大きなキャベツです。収穫は毎年10月下旬~11月上旬ころ。ニシン漬けの材料にしたり、大切に保存しながら冬の大事な野菜として食べていました。最近は漬物を作らない家庭も多く、だんだん生産量が少なくなっていますが、「冬はこのキャベツじゃないと!」。かくゆう私もなのです!
札幌大球ってどうしてこんなに大きいの?
「最近は、昔ほど大きな札幌大球は見なくなったなー」という声が良く聞かれます。札幌大球ファンの私も同感です。私が15年ほど前に買った時の札幌大球で一番重かったのは“18キログラム”。5歳くらいの幼児の体重に匹敵するくらいの重さです。
最近は大きくても13キログラムくらいでしょうか。特に今年は雨がほとんど降らなくて干ばつ気味だったので、残念ながら小ぶりです。といっても、普通のキャベツの3~4玉はありますが!
札幌大球は明治初期にアメリカから導入したキャベツから始まりました。当時はそれほど大きくなかったそうですが、品種改良や栽培方法を工夫したりして、明治の終わりごろには今のような大きな札幌大球になったとか。
大きいから、雪の多い冬場のビタミン源として重宝がられたみたいですね。ひと昔前は、11月になって寒くなってくると、札幌大球を使った「ニシン漬け」を漬ける光景が冬の風物詩として見られました。
大きいけど葉の数は同じってホント?
札幌大球の葉数は一般の品種とほとんど同じの70枚前後です。その分、一枚一枚が大きくて肉厚、食物繊維もしっかりしているのです。冬に店頭に並ぶ「寒球品種」では出せない甘みと、漬物にしても肉厚の葉の形状は崩れず、歯応えのよい食感とみずみずしさがあります。
一時期は漬物用のキャベツとして販売されていたので、マンションが増えて漬物を作らない家庭が多くなり、消費が伸び悩みました。
最近はもっと札幌大球の美味しさを強調してPRするようになってきたことと、1/4や1/8に切り分けたものも店頭に並ぶようになり、今まで購入したことがない人も手に取るようになりました。
そのままゆでてお浸しにしたり、ロールキャベツやお好み焼きなど多彩な料理で楽しめます。個人的には千切りにしてソースとマヨネーズで和えるのも好きです。
キャベツの葉の中央に葉脈という筋があります。これだけ大きなキャベツなので、葉脈もビッグです! 太いものだと割り箸4本分くらいはありますが、私はこの部分の食感が大好きなのです。
この葉脈で作るのがピクルスです。この部分は絶対ピクルスが美味しいです!
この葉脈を集めるために、葉っぱを炒め物に使ったり、ジッパー付きの袋でニシン漬けを漬けたり、ザワークラウトを仕込んだりしています。
札幌大球で作る回鍋肉が絶品!
私も札幌大球で回鍋肉はよく作るのですが、区役所内での食堂を運営している「白石観光」が、毎年恒例の「年末感謝祭」を開催しています。
白石観光では、「札幌市交通局食堂」「白石区役所食堂」「厚別区役所食堂」「札幌第1合同庁舎食堂」「札医大食堂」の5カ所の食堂を運営しています。
「ご当地野菜 札幌大球キャベツの回鍋肉セット」は12月16日に、この5カ所の食堂で提供されますので、この機会にぜひ召し上がってみてください! ハマりますよ!
ちなみに、白石区役所と厚別区役所食堂は600円で、交通局食堂と札医大食堂、札幌第1合同庁舎食堂は550円で提供されます。
ちなみに12月14日は、「海鮮丼セット」ですね。お手頃価格です。お近くの方、いかがですか?
住所等はこちらをご覧ください。
*札幌医科大学附属病院食堂:札幌市中央区南1条西17 札幌医科大学臨床教育研究棟地下1階
*白石区役所食堂:札幌市白石区南郷通1丁目南8-1 札幌市白石区複合庁舎 6F
*厚別区役所食堂:札幌市厚別区厚別中央一条5 札幌市厚別区役所 B1F
*札幌市交通局本庁舎食堂:札幌市厚別区大谷地東2-4-1 札幌市交通局本局 B1F
*札幌第一合同庁舎食堂:札幌市北区北8条西2 札幌第1合同庁舎 B1F