気象庁異例 台風発生前に情報発表 何を意味するのか?
27日午後2時、これまでに見たことがない発表が気象庁から出されました。
「発生する台風に関する全般気象情報」です。台風発生前から出された情報にベテランの予報士でも皆驚いてる状況です。
発生する台風に関する全般気象情報 第1号
令和元年9月27日14時00分 気象庁予報部発表
(見出し)
今後、フィリピンの東にある熱帯低気圧が台風に発達する見込みです。その
後の台風の進路や発達の程度によっては、30日から10月2日頃にかけて
、沖縄・奄美や西日本では、大荒れや大しけとなるおそれがあります。
(本文)
[気圧配置など]
熱帯低気圧は、27日12時にはフィリピンの東にあって、1時間におよそ35キロの速さで西へ進んでいます。中心の気圧は1008ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートルとなっています。
熱帯低気圧は、フィリピンの東を発達しながら西北西へ進み、今後24時間以内に台風となる見込みです。その後、次第に北寄りに進路を変えて、沖縄・奄美には30日から10月2日頃にかけて、西日本には10月2日頃に接近する可能性があります。
[防災事項]
熱帯低気圧から変わる台風の接近により、沖縄・奄美では30日から10月2日にかけて大しけとなる見込みです。台風の進路や発達の程度によっては、沖縄・奄美では大荒れとなるおそれがあり、西日本でも10月1日から2日頃にかけて、大荒れ、大しけとなるおそれがあります。
これは何を意味するのか?
近年、早めに注意喚起をする傾向にありますが、台風発生前から注意喚起をするということは、それだけ影響が大きいということが推測されます。また、海外のモデルをみても、発達しながら日本に接近するものが多いので、来週にかけて細目に最新の情報を入手し、早めの備えをお願いします。