【悲報】弁護士ドットコムが存在しない「抱っこ会」を作りあげ、それをYahoo!ニュースがトピックスに
ネットの炎上案件に食い付くキレイなJ-CAST的ニュースサイト『弁護士ドットコム』が、存在しないイベント「抱っこ会」を作りあげて報じていると指摘する声があがっています。
Yahoo!ニュース - 成人男性ファンが「小学生アイドル」を「抱っこ」 こんなイベントは法的にOKなの? (弁護士ドットコム)
弁護士ドットコム、ありもしないイベントを批判してセカンドレイプの加害者に - 今日も得る物なしZ
弁護士ドットコムの記事を見ると、「成人が小学生を抱っこするようなイベントを開催する」、「抱っこ会は彼女たちにとって有害なイベント」、「主催者側としても、抱っこ会において上記のような行為をする人がいる可能性があると知りながら抱っこ会を行っている場合」などと、まるで「抱っこ会」なるイベントが存在するように書かれています。
しかし、冒頭で紹介したブログ『今日も得る物なしZ』で取り上げられているように、事情を知るTwitterユーザーからは「抱っこ会など存在しない」と指摘する声があがっています。
抱っこ会なんて開催されてないし出禁になったファンと抱っこしたファンは同一人物
さっきの抱っこ会の出禁も抱っこ写真上げたのも全部同一人物だからな。ただ一人の問題行動だけで、他のヲタも同じ感じと思わせる記事を書くべきではない。ちゃんと取材してからにしろと。
これは小学生のアイドルを運営に隠れて抱っこしたやつのことを抱っこ会と面白おかしく書いたメディアがあったんです。それから、他のメディアも抱っこ会と書いてます。運営は事情を説明したブログをアップしてますが無視されてます。
また、そもそも弁護士ドットコムの記事の冒頭にも
出禁処分を受けたファンは、9月23日に行われたBBQイベントで、「メンバーの身体に触れる行為」「長時間にわたってメンバーを独占する行為」を複数回行ったという。
出典:Yahoo!ニュース - 成人男性ファンが「小学生アイドル」を「抱っこ」 こんなイベントは法的にOKなの? (弁護士ドットコム)
と、「メンバーの身体に触れる行為」によって「出禁処分を受けた」と書かれています。
メンバーの身体に触れる行為が禁止されている「抱っこ会」とは何ぞや? 運営は「触れることのできない「透明マント」」を手に入れているというのか。バカなッ!?
Yahoo!ニューストピックスが釣られる
非常に残念なことは、このニュースをYahoo!ニュースがトピックスで取り上げていることです。
Yahoo!ニュース - 小学生「抱っこ会」法的には(2014年10月21日(火)掲載)
トピックス内で「「抱っこ会」が存在しているイベント」であるかのように参考情報として取り上げている媒体も、『Togetter』、『ウートピ』、そして『メンズサイゾー』と聞くだけで「ああ……」となるメディアばかり。
多くのニュースサイトが日夜Yahoo!トピックスに取り上げられることを夢見て切磋琢磨しているというのに、存在しないイベント「抱っこ会」を作りあげるだけでごぼう抜きでございます。
編成トップによく言っているのが公共性と社会的関心のバランスをとれと。公共性というのは、世の中にとって大事な情報。たとえPVが伸びなくても知っておくべき情報は出す。一方、社会的関心の方はユーザーが今知りたい情報
何が「掲載基準は、公共性と社会的関心」だ。釣り記事に見事に釣り上げられてるじゃねーか。Yahoo!トピックス編集部には猛省を促したい。
実際はどうだったのか?
こうなると気になるのが「実際はどうだったのか?」です。その点については、渦中の美少女アイドルユニット『ガールフレンド』の公式ブログを読むと分かります。
ガールフレンドのライブ、イベント、物販などのルールに関しまして|ガールフレンド オフィシャルブログ
公式ブログでは、最終的に出入り禁止処分となったファンがイベントにて
・メンバーの体に触れる行為
・長時間にわたりメンバーを独占する行為」
を行っており、運営が口頭で注意をするも「何度も繰り返す」状態だったそうです。
また、イベント終了後にファンに見解を伺ったところ
・意図的にやった
・反省はしていない
・遠くから遠征してきているから、他のファンの方よりも濃厚な接触を受ける権利があると認識している
と回答したことから、措置をとったとファンの方々に報告しています。
なお、そもそもイベントについては「メンバーの体に触れる行為を禁止させて頂きます。ただし、握手会の際に握手する事はOKです。 チェキ撮影の際に手でハートを作る事はOKです」と、「握手と手でハートを作るところまではOK」とのルールが公式サイトに明記されており、とても「抱っこ会」が行われていたとは思えません。
弁護士ドットコムの記事も、「ネットの一部では、こうしたイベントは「抱っこ会」などと呼ばれているようだ」と途中までは「ネットの一部の声」だったはずなのに、なぜそこから「小学生を抱っこするようなイベント」と決めつける方向に走ってしまったのか?
存在しないイベントをさもあるかのように作りあげて批判するのは法的に大丈夫なのか、弁護士に相談したいところです。
追記(10月23日13時24分)
「抱っこ会を行っているのは『青SHUN学園』の方ではないか?」との指摘があり、たしかに弁護士ドットコムの記事にある「成人男性が小学生アイドルを抱っこする写真がネットで拡散」は指摘のアイドルユニットのことだと推測できるため、くわえてお伝えします。
青SHUN学園もガールフレンドと同様に「「ファンがタレントを抱っこ」する目的とした行為、そして「抱っこ会」というイベント等は開催しておりません」と声明を出しています。
弊社アーティストのイベントについて(※PDF)
声明では、
問題の写真は、通常行われている弊社タレントとのツーショット撮影会のなかで撮影されたものです。ここで、ファンの方が弊社タレントを抱き上げるという行為を行い、本来はスタッフが撮影係になるべきところを、スタッフ以外の別のファンの方が撮影を行ってしましました。その場で、弊社スタッフにより、抱き上げる行為、スタッフ以外の人間が撮影するといった行動については厳重に注意をし、カメラに保存された写真の削除も求めておりました。しかし、削除はされないまま、抱き上げた行為を行ったファンの方がTwitterに写真を投稿してしまったことから、インターネット上に問題の写真が広まることとなりました。
と、「通常行っているツーショット撮影会にてファンが無許可に行った」こと、「写真の削除を求めたがそれをファンが断りインターネットに流出させた」と書かれています。
また、この声明より前の9月6日に公開されたプロデューサーのブログでは抱っこ写真のより細かい経緯として、
ファンが写真をデジカメで撮影された際、撮影会で想定している行動を超えていたので、親御さんも見守る中、その場で代表し、弊社マネージャーがデータ削除を申し入れて削除してもらったはずでした。しかし、残念ながら完全にデータ削除してもらえず、予期せぬ形でウェブサイトに拡散してしまったようです。
出典:青SHUN学園の一連の騒動について、公式文章に加え、個人的意見も踏まえて書きます!|SHUNオフィシャルブログ Powered by Ameba
とあり、ツイスターゲームをしているように見える写真についても、
ツイスターゲームを実際にしている際の様子でなく、写真(チェキ・デジカメ・携帯カメラ)撮影会の際にツイスターゲームをしている風のポーズで撮りたいとのファンからの申し入れがありました。そこで、撮影を希望されたタレントと親御さんの了解の下、あえてそのポーズで写真を撮ることを了解したという状況です。
出典:青SHUN学園の一連の騒動について、公式文章に加え、個人的意見も踏まえて書きます!|SHUNオフィシャルブログ Powered by Ameba
と説明が行われています。
なお、「抱っこ会」について調べてみますと、2014年7月18日に『NEWS まとめもりー』なる2ちゃんねるまとめブログが「【JS画像】小学生アイドル・青SHUN学園の“抱っこ会”が過激すぎて炎上wwもはや犯罪だろと話題に」というタイトルで流出した画像を取り上げ、そこから拡散していったようです。