「ゴルフでは常にルールを厳密に守れ」との声がX(旧Twitter)で話題に。本当にそうあるべきなの?
現在X(旧Twitter)にてある議論が話題を呼んでいる。
発端はYouTubeチャンネル"Sho-Time-Golf"でお馴染みの尾崎翔太さんの以下のツイートだ。
との視聴者のコメントに対して尾崎さんは以下のように反応している。
このコメントは以下の動画に対して投稿されたものだ。(該当シーンは8分15秒頃)
カート道路にスタンスがかかるため救済措置を取る際に、ニアレストポイントを取らずに救済を受ける様子が写っている。
尾崎さんは後にXにて以下のような投稿も行っている。
筆者としてはプライベートラウンドでニアレストポイントを厳密に決定している人を見かけても特に思うところはない。
しかし筆者もまた競技ゴルファーであるが、競技以外のプライベートなラウンドでは救済の措置は簡易的に行うことが多い。筆者の周りの競技ゴルファーを見ても、競技中以外は簡易的な措置を取る人がほとんどだ。
なぜならカート道からの救済は厳密な方法で行うと一定の時間を要するからだ。
プライベートなラウンドであれば、プレーファースト優先のために簡易的な措置方法を取る方が良いと考える人が多いのではないだろうか。これは言わばパットにOKを採用するのと同じようなことであろう。
ドラコンプロの押尾紗樹さんもこの件に関して、Xに以下のような投稿を行なっている。
また尾崎さんの「そんなに細かくやらないで楽しみましょう!」という返信からも、「競技ではなくプライベートなラウンドなので、細かくルールを守るのではなく楽しくゴルフをしましょう!」といった意図が読み取れる。
尾崎さんのXの投稿の返信欄には肯定的な意見が多く寄せられているが、Xの利用者の中には以下のような違った意見の人もいるようだ。
(※尾崎翔太さんはPGA認定プロテストに合格しているため自称プロではない)
筆者個人の意見としては、プライベートなラウンドであればどちらでも構わないと考えている。
先ほども述べた通り、これはパットにOKを出すかどうかと同じような考え方だ。
もちろん本来ゴルフのルールにOKパットなど存在せず、これはルール違反と言えばルール違反であろう。
しかしドラコンプロの押尾さんが投稿している通り、OKパットや簡易的な救済措置はプレーファーストのための気遣いでもある。
進行が遅れている場合などには、プライベートなラウンドではむしろこのような措置を積極的に取るべきであろう。
どちらにせよこの件に関しては尾崎さんの「そんなに細かくやらないで楽しみましょう!」という返信には筆者は大いに同意したい。
ゴルフをしている人の中には競技でもないのにあまりに厳密にルールやマナーに厳しく、なおかつそれを他人にも強要するような人が少なからず存在する。
またこのような人々の存在がゴルフを始める人の足枷になっているのも残念ながら事実である。
多くの人はゴルフを娯楽として楽しみたいのだ。この楽しみを阻害するような風習や考えは、ゴルフ界全体で変えていくべきなのではないだろうか。