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ゴルフ界の王者ウッズが「ウッズの大会」出場者17名を発表。残る3枠のうちの1枠は「ウッズ用?」の期待

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

 ゴルフ界の王者タイガー・ウッズは、自身が大会ホストを務めるヒーロー・ワールド・チャレンジ(12月1日~4日)の現時点で確定している出場者17名を発表。

 残り3枠のうちの1枠は「ウッズのために空けてあるのではないか?」という期待が米ゴルフ界では一気に高まっている。

 バハマのアルバニーCCで開催されるヒーロー・ワールド・チャレンジは、出場者がわずか20名に限定されている少数精鋭のエリート大会だ。

 ウッズによって4日(米国時間)に発表された出場者は、20名の定員のうちの17名で、残る3名の枠は主催者による推薦などの「特別枠」とされており、その3名が誰になるのかは「後日発表する」とのこと。

 そのうちの1名がウッズになる可能性は、もちろんある。

 この大会の出場資格には「世界ランキング50位以内であること」が付されており、右足の回復途上で欠場が続いているウッズはその条件を満たしてはいない(1195位)。しかし、メジャー15勝を挙げてきたレジェンドが「大会ホスト」という特別枠で出場することに異を唱える人など、いるはずはない。

 すでに出場が確定している17名のリストを見ると、今年のマスターズ覇者スコッティ・シェフラーを筆頭に、全米プロ覇者のジャスティン・トーマス、全米オープン覇者のマシュー・フィッツパトリック、ディフェンディング・チャンピオンのビクトル・ホブランに加え、ザンダー・シャウフェレ、ジョン・ラーム、コリン・モリカワ、ジョーダン・スピースといった人気選手たちが揃っており、もちろん日本のエース、松山英樹の名前もある。

 ウィル・ザラトリスやキャメロン・ヤング、プレジデンツカップの世界選抜チームを盛り上げたトム・キムらも初出場者として名を連ねている。

 すでに豪華で多彩な顔ぶれだが、そこにウッズが加われば、人々の興奮は倍増どころか、頂点にも達する勢いとなる。

 2021年2月の交通事故で右足に重傷を負ったウッズは、今年4月のマスターズで奇跡のカムバックを果たし、4日間を戦い抜いて47位になった。しかし、5月の全米プロでは3日目を終えた後に無念の途中棄権となり、7月の全英オープンは予選落ち。今年は年間でこれら3試合しか出場していない。

 ヒーロー・ワールド・チャレンジへの出場に関して、今のところはウッズからの意思表示やコメントは出されておらず、リハビリを続けている右足の状態次第で判断するのではないかと見られているが、ゴルフファンの期待は高まるばかりだ。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、ラジオ福島、熊本放送でネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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