【富士市】地域で子どもを育てるカレー店《絆カレー》
絆カレーをご存知ですか?
小学生と中学生が無料でカレーを食べられるシステムを取り入れた、地域密着のカレー屋さんです。
富士市立中央病院の南側にあります。(富士市高島町99)
どんなシステムなの?
絆カレーを運営するのは、多就労継続支援A型・B型事業所のアクティブさんです。
2021年12月に開店し、ちょうど2周年を迎えたところです。
絆カレーでは、一般のお客さんは300円でカレーを食べられます(大盛りやトッピングは別料金)。
そして小学生と中学生は、無料で食事ができるんです。これは、大人たちが善意で「絆チケット」を1枚200円(カレー1杯に相当)で購入してくれているからできるシステム。
このチケットがカウンター横のホワイトボードに貼ってあります。
取材時にも小学生が「こんにちはー!」と元気に入店してきました。
ホワイトボードからチケットを1枚手に取り、「カレーください!」と、かわいらしい声をあげます。
「今日は宿題がいっぱいでさあ」「あーこれから塾なんだよー」なんて話をしながらカレーを食べている口調が大人みたいで笑ってしまいました。
店員さんにも「なんだか仕事終わりに飲み屋にいるおっちゃんみたいな話し方だな。」と言われて笑い声が生まれていました。
学校や塾の先生以外で大人と接する機会があるのは、子供達にとっても大切な経験ですね。
絆カレーは、小・中学生なら誰でも絆チケットを利用できるというコンセプト。
「地域のみんなで子供を育てよう」という気持ちからできているお店なんです。
年齢を超えた交流の場
店員さんの絶妙な会話サポートのおかげで、学年を超えて話をする子供たち。
「何年生?」
「俺、4年」
「あ、じゃあ〇〇君のこと知ってる?」
「同じクラスだよ」
などと、会話が弾んでいます。
小さな手でカレーを食べているのを覗かせてもらったら、そこそこ量はあります。
「夕飯食べられる?」と聞いたら「ぜんぜん問題ないよ!」と返ってきました。
食べ盛りですね。
絆カレー 300円
私も同じものをいただきました。(海老カツのトッピング)
ひき肉が入ったカレーです。
小学生でも食べられるように、辛さは殆どありません。そのせいか、ちょっと給食のカレーを思い起こさせる懐かしさがあります。
旨みがあって美味しいカレーです。
トッピングは、日替わり、チーズ、ゆで卵など各50円。大盛りもプラス50円。
かなり良心的なお値段です。
大人には大盛りサイズがちょうどいいかな?と思いました。
大人はこれで辛さ調整
辛さがないので、大人はこのスパイスで辛さ調整ができます。
絆チケットを購入した人からのメッセージブック
チケットを購入したみなさんからのメッセージは、子供も大人も自由に閲覧できるようになっています。
ここを利用する子どもたちが大人になったり親になったりした時に、この絆カレーの趣旨や大人からのメッセージの意味に改めて気付く瞬間が訪れるのでしょうね。
私も購入しました
このチケットで、5人の子供が笑顔になってくれる姿を想像したら、心が温まりました。
地域のみんなで子どもを大きくしていこうという取り組みが素晴らしいですね。
近所の方、すぐお隣の中央病院のスタッフや患者さん、この趣旨に賛同されてちょっと遠くからいらした方などが購入されるそうです。
また、普段ここのチケットを利用してカレーを食べているお子さんの親御さんが購入されていくこともあるそうです。
お店からの感謝状
名刺サイズの感謝状もあります。
地域で子育てというコンセプトに心を動かされたら、ぜひ行ってみてくださいね!
テイクアウトもできます。
【絆カレー】
富士市高島町99
TEL: 0545-32-6613
営業時間:11:00〜16:30 (カレーのルーが無くなり次第終了)
定休日:日曜日 (土曜日は不定休)
instagram @kizunacurry