【岡山市北区】日・月曜限定開店の住宅街にあるパン屋。かかわるひとすべてに「笑顔のパンを」届けたい
ひっそりとした住宅街のなかに、日曜日と月曜日にだけ限定で開店している、北区吉備津にある「浜田ぱん 波瑠偉(はるい)」。こだわりを持ちながらパンづくりをしていると知り、気になったので行ってみました。
お店の外観
お店は、JR桃太郎線(吉備線)の吉備津駅から西へ約300m進んだ、静かな住宅街のなかにあります。
一見、「あれ、お店は?」と目的地を発見しにくいですが、住宅の奥にお店は位置しています。店舗前にスペースがあり、何台かは駐車が可能です(画像の白いヴォクシーが停まっている位置)。
笑顔のパンを
それにしても、なぜ住宅街にパン屋さんがあるのでしょうか。オーナーさんに理由を聞いたところ、以下のように話されていました。
「まずは地域のひとに、おいしいパンを食べてほしいと思ったからです。そして、だんだんとたくさんのひとにも食べてほしい。地域とのつながり、パンをおいしく食べてくれるひととのつながりを大切にしたいです」
“喜んでいる顔を見たい”と、何度も話されていたのが印象的でした。また、“パンをつくるひとも笑顔に。食べるひとも笑顔に”がお店のコンセプトとなっています。
さぁ、おいしいパンを選ぼう
ショーケースのなかには、開店と同時にたくさんのパンが並びます。そう考えると、開店と同時にお店へ向かったほうが「売り切れの心配がないっ」と思うかもしれませんが、時間帯によって焼けるパンもあるので安心です。
なんと近所のお客さんたちは、目当てのパンの焼き上がりをねらってやってくるそうです。地域に根差している証拠ですね。
欲しいパンが見つかったら、オーナーさんに商品名を伝えましょう。たくさんあるから、本当に迷っちゃいます。
▼「ネコロネ(230円)」が、「ねぇ、買って……」と視線を投げかけてきます。
▼「ぷち食ぱん」シリーズも人気のパンです。1週間分をまとめて買っていくひともいるんですって。
▼選んでいる間にも、どんどんパンの仕込みは続いていきます。生地は機械で混ぜたり…、
▼パンの種類によっては、手でこねたり。
▼「ぷち食パン」を焼いているところにも遭遇。膨らんでいますね~。
▼焼き上がったものたちは、こちらに並べられます。
▼取材をしているあいだも、ひっきりなしにお客さんがきます。
こだわり
オーナーさんからお聞きしたところ、パンの材料にこだわっているとのこと。添加物なし、保存料なしで体にやさしいそうです。
ハード系のパンに使われているのは、国産(北海道産)の小麦粉です。ハード系となると、子どもやお年寄りにどうかな?と思うかもしれませんが、「浜田ぱんのベーコンエピじゃないと、ダメじゃわ~」と言うひともいるそうです。“こだわり”がしっかりと評価されていますね。
いざ実食
すごく迷いに迷ったのですが、以下のパンを購入しました。
- ベーコンエピ(380円)
- ネコロネ(230円)
- メランジェ(380円)
- しょうゆぱん(280円)
- 波瑠偉(350円)
- ライ麦食パン(500円)
ベーコンエピ
「ベーコンエピ」は、カリッカリッの食感を楽しめます。バゲットの風味と中に入っているベーコンとの組み合わせは間違いないですね。お酒の肴にもぴったり。黒コショウも入っているので、ときどきピリリとした風味を楽しめました。子どもには、ちょっとピリリすぎたみたいです。
ネコロネ
「ネコロネ」は、ただただかわいい。とてもかわいい。本当にかわいい……。ふわふわの生地に、チョコクリームがマッチしています。なんにせよ、子どもたちに大人気で奪い合いになってしまい、「しまった…、2本買えばよかった」と思わせたパンです。
メランジェ
「メランジェ」は、ドライフルーツやナッツが入ったハード系のパンです。生地半分、ナッツやくるみ+ドライフルーツ半分くらいの割合。表面にある砂糖がザグザグとして、噛み心地がおもしろいです。
ドライフルーツたっぷりの甘みがよい感じ。ハード系なので、しっかり噛むことで口のなかにうまみが広がります。ブラックコーヒーとの相性抜群でした。
しょうゆぱん
「しょうゆぱん」は、表面や断面が醤油色をしているわけではありません。見た目は普通のロールパンです。ですが、ほのかに“みたらし団子”のような香りがします。リベイクして食べるのが、オーナーさんのおすすめ。リベイクすることによって、バターと醤油の香りが引き立つようになりました。
またカリッとした表面は、おせんべいのような味。パンの中はふわふわもちもちなので、甘くないみたらし団子みたい。シンプルなのに塩味がするので、これだけでおかずぱんを食べたような満足感があります。
波瑠偉(はるい)
店名と同じ名前のパンです。中には白いこしあんが入っており、生地はラムレーズンが練り込まれています。この二つの相性がいい~。ハード系と普通生地の間の食感です。おいしすぎて、あっという間に食べてしまった…。甘さが引き立つパンなので、これもコーヒーとの相性がよかったです。
ライ麦食パン
オーナーさんからも聞いていましたが、生地は“もっちもち”です。噛めば噛むほどライ麦のおいしさを感じられます。
粉が茶色いから断面も茶色いですね。ライ麦のいい香りがして、食欲を刺激されます。そのままかぶりつくでもいいし、薄切りにしてサンドイッチなどにしてもよいと思います。チーズと一緒に食べたのですが、チーズの塩気がパンの甘みを引き出し、よりおいしく感じられました。
パン好きからスタート
「パンが好きだから、パン屋を始めました」と語るオーナーさん。シンプルな理由でいいですよね。好きだからこそ、準備のために深夜2時に起きるのも苦ではありません。また「喜んでいる顔を見たい」からこそ、がんばれるのだと思います。
日曜日・月曜日だけに限定オープンするパン屋に行ってみませんか?
【店舗情報】
店名:浜田ぱん 波瑠偉(はるい)
住所:岡山市北区吉備津1103-23
営業時間:9:00~15:00
営業曜日:日曜日、月曜日(定休日もあり。詳細はInstagramで確認を)
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