豚のホルモンなどを串焼きにした「やきとん」は、焼き鳥同様に日本独自の食文化として昔から親しまれてきた大衆グルメ。北海道の室蘭では、鶏よりも豚の方が手に入りやすかったことから、豚の串焼きを「やきとり」と呼んでいたりしますね。

そんな庶民派のやきとんを楽しめるお店「まこちゃん 中目黒」が、2022年11月21日（月）にオープン。レセプションに参加してきたので、お味とともにお店の魅力をご紹介しましょう。

新橋のサラリーマンから絶大な人気を誇る「やきとん まこちゃん」の新業態、「まこちゃん 中目黒」

「まこちゃん 中目黒」は、新橋内で4店舗「やきとん まこちゃん」を展開する株式会社マックスフーズジャパンが、中目黒の街に合わせた新業態としてプロデュースしたお店。

新橋のサラリーマンからこよなく愛されている「やきとん」という大衆酒場のグルメを、おしゃれな街中目黒にも根付かせたいと考え、「おしゃレトロ」をコンセプトにデザインしています。

目黒駅前にもつ焼き店としてオープンした「やきとん まこちゃん」

「やきとん まこちゃん」は1968年（昭和43年）創業。1号店は個人店として、JR目黒駅前のわずか5坪というスペースで、もつ焼き店を始めたのがスタートでした。

名物「やきとん」に使われているタレは一子相伝で受け継がれている秘伝のもの。創業以来継ぎ足し継ぎ足し、やきとんを焼き続けて育て上げた門外不出の味です。

新橋で働くビジネスマンはもちろん、この味を求めて、全国からわざわざ「やきとん まこちゃん」へ足を運ぶファンもいるくらい。

そんな「やきとん まこちゃん」が、大衆的なメニューとおしゃれな空間で、気さくに「やきとん」を楽しめる「まこちゃん 中目黒」をオープンさせたというわけです。

焼き台をステージに見立てたライブ感のある演出が魅力の「まこちゃん 中目黒」

「まこちゃん 中目黒」の店内中央には、少し高い位置にキッチンと焼き台が設置されています。その周りをぐるりと取り囲むように置かれているカウンター席。

夜になるとこの焼き台とカウンターがまるで宙に浮かびあがるかのように見えるのがポイント。焼き台からモクモクと立ち昇る煙とともに、ライブ感たっぷりにデザインしたそうです。

店内はカウンター席の他、テーブル席や半個室席。

サクッと飲みができるスタンディング席があるのも中目黒らしいですね。また、ペット連れでも利用できるテラス席もありました。

幅広客層の方が気さくに利用できる、それでいて清潔感のある大人っぽい空間演出が素敵だなと思いました。

あえてジョッキで提供し、大衆酒場としての親しみやすさも感じさせる「まこちゃん 中目黒」

中目黒のおしゃれなバルやカフェだと、お酒はグラスで提供というお店が多い中、「まこちゃん 中目黒」ではあえてジョッキを選択。大衆酒場として敷居はあくまでも低く、肩ひじ張らずに「やきとん」を楽しんでもらいたいという演出です。

上写真の「まこレモンサワー」は、お店で仕込んだ特製シロップに角切りレモンを漬け込んだもの。甘さと酸っぱさと両方味わえるさわやかな飲み心地のサワーで、隠し味としてオレンジをプラスしていました。

上写真向かって左側が「瀬戸田レモンサワー」。国内随一のレモン生産地・生口島 瀬戸田町で栽培された無農薬レモンをジューサーで丁寧に絞って作ったサワー。

「まこレモンサワー」に比べると、レモンのガツンとしたすっぱさが楽しめ、甘さ控えめな爽快な飲み口でした。

大きなジョッキで飲むのはやっぱり格別ですね！

この他にもビールや焼酎、ホッピー、日本酒、ワインなども揃っていますので、いろいろなお料理との相性を楽しみながら、みんなでワイワイ盛り上がれますよ。

秘伝のタレで焼き上げた自慢の「やきとん」いただきます

さあ、いよいよ「まこちゃん」名物の「やきとん」5種類をいただきます！　秘伝のタレをたっぷりとまとわせ、香ばしく焼き上げた豚ホルモンの串焼きです。

コリコリ食感の豚軟骨

豚軟骨は気管の部位。肉の真ん中に穴が開いているので「ドーナッツ」と呼ばれる場合もあるそうです。

コリコリとした食感は噛み応え十分。甘辛くて炭焼きの香ばしさが存分に楽しめるタレが鼻腔をくすぐります。

噛めば噛むほど旨味とタレのハーモニーが口いっぱいにひろがるおいしさでした。

肉々しいおいしさのハラミ

横隔膜にあたるハラミはやや歯ごたえがあり、肉々しさが楽しめる一品。表面はパリッと香ばしく、肉汁たっぷりです。

弾力のある歯ごたえの上シロ

シロは豚の大腸、特に直腸と大腸の間は肉厚でうま味たっぷりだといわれています。

少しグニグニとした弾力とジューシーな脂がたまりません。これはお酒がぐんぐん進んじゃいますね。

クセのない淡泊な味わいのハツ

ハツは心臓の部位。常に動いているので脂は少なく、筋繊維が細かいのでコリコリ、シャキシャキした歯ごたえがあります。

食べやすいレバー

肉は大好きなのですが、レバーはちょっと苦手な私。でも「まこちゃん」のレバーはクセがなく、とても食べやすかったです。

豚のレバーは牛のものより臭みが強いといわれていますが、鮮度が良いものをしっかり血抜きして丁寧に仕込んでいるのがわかります。やわらかくとろけるような食感とややぷりっとした歯ごたえが楽しめました。

「やきとん」に使用しているホルモンは、長く信頼関係を築いている精肉業者から仕入れているもの。鮮度抜群な上質な素材を使用しているため、ホルモン特有の臭みやクセはほとんどありません。

ホルモンを食べたことがない方、苦手という方、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

「まこちゃん」は「もつ煮込み」も秀逸！

「まこちゃん」のもう一つの人気メニューといえば「もつ煮込み」です。

今回は、創業以来受け継がれている秘伝のレシピ「秘伝味噌もつ煮込み」の他、中目黒限定の味付け「麻辣味噌」「特製塩煮干し」の3種類を試食させていただきました。

やさしい味わいの「秘伝味噌」もつ煮込み

「秘伝味噌」のもつ煮込みは、まこちゃんのルーツともいえる一品。食材に合うよう、全国から厳選した2種類の味噌を使い、創業から変わらぬレシピで作り上げています。

もつ鍋専門店などで使われている希少部位「牛シロ」をふんだんに使用しているのがポイント。ホルモンの臭みをとるために約2時間かけて、丁寧に下処理しているのが特徴です。

旨辛味の「麻辣味噌」もつ煮込み

「麻辣味噌」のもつ煮込み 、秘伝味噌をベースに自家製麻辣ダレを合わせた「まこちゃん 中目黒」オリジナルメニュー。スパイスの香り、辛さとうま味がバランスよく引き立て合う一品に仕上がっています。

濃厚かつすっきりとした「特製塩煮干し

「特製塩煮干し」のもつ煮込み 特製塩煮干し、こちらも「まこちゃん 中目黒」オリジナルメニュー。

煮干しが効いた特製塩スープに合わせて、使用するモツの部位も変更しているとか。まるでラーメンのスープのようにうま味があって、しかもあっさりしてておいしいです。

鮮度抜群のホルモンを仕入れられるからこそ可能な、ぷりぷりのお刺身三種

今回、初めてホルモンのお刺身をいただきました。新橋「やきとん まこちゃん本店」では大人気の三種類。

牛ハツの刺身

赤身肉のようなきれいな色合いの「牛ハツ」です。淡泊な味わいとサクサクとした歯切れの良さが楽しめる部位。タレは塩ごまダレを合わせていました。

コブクロ刺し

コブクロは豚の子宮で、やわらかくこりこりした歯ごたえがあり、淡泊な味わいが特徴。こちらは特製にらポン酢でいただきます。

上ミノ炙り刺し

ミノは牛の第一胃袋。肉厚で歯ごたえの良い食感が特徴です。

こちらは軽く炙ってあり、甘味のある九州の刺身醤油とわさびで頂きました。

野菜やキノコ、食感の違いが楽しめた「マッシュルームサラダ」

お肉ばかりではなく野菜も摂りたい女性の方におすすめなのが「マッシュルームサラダ」。

生のマッシュルームをスライスしたものと、春菊、紫玉ねぎ、しょうゆ漬けのクリームチーズを合わせ、特製ドレッシングで仕上げた一品です。

いろいろな食感が楽しめて、濃厚かつ和風の味わいがとてもバランスよく、おいしかったです。

最後は秘伝のやきとんタレと、特注極太麺がガツンとくる「モツ焼きそば」

最後に試食させていただいたのは「モツ焼きそば」です。

「浅草開化楼」特注の全粒粉極太麺にホルモン、野菜、そしてやきとんで使われている秘伝のタレ、ブラックペッパーを利かせた甘辛味。一度食べたら病みつきになると評判の一品です。

もうお腹いっぱいのはずなのに・・・と思いながらも箸がとまりませんでした。

デートで「やきとん」もありだなと思う「まこちゃん 中目黒」。おいしくてボリュームたっぷりなのにリーズナブルなやきとんは、食べ盛りのお子さま連れにも嬉しいポイントです。

皆さんもぜひ、秘伝のタレや特製もつ煮込みを楽しんでみてはいかがでしょうか。

■取材協力
株式会社マックスフーズジャパン

【店舗概要】
まこちゃん 中目黒
営業時間：17時～23時（L.O.22時30分）、土日祝 16時～23時（L.O.22時30分）、月曜休み
住所：東京都目黒区上目黒3丁目6番地18号TYビル1階
問合せ先：03-6303-2287