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【河内長野市】こどものピュアな心に触れてみよう!3月4日に自主上映「こどもかいぎ」を千代田短期大学で

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市内には、残念なことにもう常設の映画館はありませんが、映画の上映会そのものは、市内各地で不定期に行われていますす。

私は3月4日に「こどもかいぎ」という面白そうな映画の自主上映会が、千代田短期大学で行われるという情報をキャッチ。そこでその主催者の方にお話を伺おうと、南花台のおしお幼稚園に向かいました。

おしお幼稚園
おしお幼稚園

おしお幼稚園(外部リンク)は、南花台1丁目にあります。この日は自主上映会の主催者である、おしお幼稚園の安本親之園長と、共催するNPO法人オルケスタの横山真司代表からお話をお伺いしました。

ちなみにNPO法人オルケスタ(外部リンク)は、発達障害のこどもたちの支援をしている団体で、発達障害の子供たちのほか、その子供たちの相手をする先生に対するサポートも行っているそうです。

上映会場となる千代田短期大学
上映会場となる千代田短期大学

今回「こどもかいぎ」の自主上映会をすることになったきっかけは、安本園長と横山代表が別々にこの映画を鑑賞して、大きく感銘。そしてより多くの人に観てほしいと思ったからだそうです。

昨年11月末から計画し、今回実行することになりました。パンフレットやポスターの作成、会場に要する費用など、実は赤字覚悟での開催なのだそうです。

映画のこどもかいぎ(外部リンク)は、2022年7月公開された映画で、文字通りこどもが主役のドキュメンタリー映画。ただこどもが登場するだけでなく、教育に関して非常に有意義な作品であるそうです。

こちらが映画の予告編です。

その証拠に厚生労働省の推薦と内閣府、日本保育協会、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、認定NPO法人フローレンスが後援。映画館での一般公開は終わり、現在は各地で自主上映会がされており、3月4日に河内長野市でもというのが今回の主旨です。

河内長野での自主上映会は、主催がおしお幼稚園、共催がNPO法人オルケスタのほか、学校法人千代田学園大阪千代田短期大学の協力と河内長野市、河内長野市教育委員会、河内長野ロータリークラブの後援により実現しました。

さてここまで書くと、関連団体のこともあって非常に堅い内容のように思うかもしれません。しかし実際には笑いの多い非常に楽しい内容なので、気楽に見てほしいと安本園長と横山代表がおっしゃっていました。

映画の内容を簡単に紹介すると、この映画は、こどもたちが「かいぎ」をする保育園を1年間に渡って撮影したドキュメンタリー作品です。

こどもかいぎは、具体的に次のような内容で進行していきます。

  1. 5~6人の子供たちで行う
  2. 様々なテーマについて話し合う
  3. 自由になんでも発言してよい
  4. お友達の話していることを聞く
  5. 先生は進行役としてサポート
  6. 答えはでなくていい

他の人の発言を批判しないというのも基本なので、立案企画の際に自由に発言するミーティング手法「ブレーンストーミング」に近い気がしますね。

映画は、こどもたちが自主的に話し合いの場を設けて会議をする様子を撮影していて、具体的にはこのような素朴な疑問をテーマに、こどもたちの視点で話し合いがなされます。

「どうして生まれてきたんだろう?」
「ケンカしないようにするにはどうすればいいの?」
「宇宙って誰が作ったの?」
「鼻くそって、きなこ味がするんだよ」

宇宙のような壮大なテーマもあれば、鼻くそがテーマにも。こどもたちのピュアな目で見た疑問や、それに対する想像もできない回答の数々に、はっとさせられたり、にやりとさせられたり。

映画を通じて感じられることは、こどもなのに実は想像以上にしっかりと物事を考えていることがわかること。大人は、こどもだから何にもわかっていないと思うけれど、実はぜんぜん違うことにも気づかされます。

小さなこどもだけだと問題があると思い込み、ついつい大人が助け舟を出しますが、それは言い方を変えれば大人が自分の都合の良いように、こどもをコントロールしているだけではないのか?という疑問。

そうではなく、こどもの自主に任せたとき、こどもにはこどもの考えがあり、その能力があることが映画を通じてよくわかるそうです。

どんな人に見てほしいかをお伺いすると、先生、親、市役所などの行政関係者、おばあちゃんおじいちゃんの世代など、本当に多くの人に見てほしくて、とても絞り切れないとのこと。

そして、頭の固い人というか既成概念にとらわれている人には、特に観てほしいと言われました。

子どもは勝手に育つし、過保護になってはいけない。それよりもこどもの思いを引き出してあげると、親を超える可能性、才能が花開くことが映画を通じてよくわかるそうです。

実際に、「孫とどう接したらよいかわからない」という悩みを持っているおじいちゃんおばあちゃんも少なくないそうで、そういう意味でも河内長野で上映する意義は高いようにも思えました。

上映会は千代田短期大学では1回生の授業としての扱い
上映会は千代田短期大学では1回生の授業としての扱い

今回の上映会会場となる千代田短期大学の学長もこの映画に対しては関心が深く、会場を快く提供してくれることになりました。

ちなみに上映会は最大300名が視聴できる会場で、そのうち90名分は千代田短期大学1回生の授業として、該当の学生さんたちが視聴するそうです。

ポスターには書いてありませんでしたが、映画視聴の後にも催しがあるそうです。河内長野の市議会議員や富田林の小学校関係者ら6人のパネラーが登壇して、映画を観た感想の他に子育て支援をテーマにした参加型の大人会議が行われます。こちらも楽しみですね。

余談ですがNPO法人オルケスタでは、5月4日にはキックスのイベントホールにて、NHKに出演されている発達障害の専門家、信州大学医学部教授で精神科医の本田秀夫氏(外部リンク)の講演会も企画しているそうです。

自主上映会「こどもかいぎ」は、3月4日土曜日13:00~15:00までです。参加費は大人1000円、学生と子供は無料でだれでも参加できます。ぜひ多くの大人に観ていただき、将来を担うこどもたちの可能性を知り、より良い子育ての参考にされてはいかがでしょう。

上映会に関するお問い合わせ先
おしお幼稚園 0721-64-1122
ぐるぐる(NPO法人オルケスタ)0721-68-7971

大阪千代田短期大学(映画「こどもかいぎ」自主上映会場)
住所:大阪府河内長野市小山田町1685
アクセス:近鉄・南海河内長野駅及び南海千代田駅からバス 東峯口バス停下車徒歩2分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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