名古屋市名東区に位置している「猪高緑地（いたかりょくち）」をご存知でしょうか？都会のイメージが強い名古屋の中でも、美しい里山の原風景が残り、美しい自然を堪能できる貴重な場所です。

今回は変化に富んだ景観を楽しむ、2〜3時間ほどのハイキングコースをご紹介します。

まず、猪高緑地があるのは、名古屋ICのすぐ南。約5分でアクセスできます。入り口はいくつかありますが、緑地西側の駐車場を目指してください。

緑地に着いたら、「塚ノ杁池（つかのいりいけ）」をぐるりと半周。青空の映り込む、穏やかな池に癒されながら進みましょう。

途中、枕木道との分岐を過ぎたら、「勢子坊の竹林」へと入っていきます。ここに残っているのは、手付かずの美しい竹林景観。

葉がすれの音が爽やかで、癒しのBGMです。そして木漏れ日がとっても気持ちいい！途中にはベンチも設けられているので、ここらで一息ついておくと良いでしょう。

そして再び分岐が現れたら、「親鸞山（しんらんさん）」方面を目指してください。ここからは小刻みにアップダウンが続きますが、生命力溢れるナラの原生林が広がります。

まるで絵画のような風景に思わず立ち止まってしまうはず！

道中には、見晴らしの良い展望台が設けられているので、ここを折り返しポイントにすると良いでしょう。

正面には、愛知県の名山・猿投山（さなげやま）を背景として、日進・長久手の町を一望。緑と青のコントラストがとても爽快です！

そしてなんと！天気が良ければ木曽の「御嶽山（おんたけさん、標高3067m）」の遠景が見られることも。

まさかこんな場所から標高3000m峰が見られるとは！遥か向こうに佇む、威風堂々とした山容に思わず見惚れてしまいました。

展望台から折り返したら、井堀上池と井堀下池を経由して「井堀の棚田」へ。

名古屋IC近く、都会の真ん中にある「猪高緑地」ですが、里山の原風景を見られるなんて驚きです。緑と潤いで満たされ、生き物も豊富なこの場所は、緑地に循環している水によって育まれています。

そして井堀の棚田を過ぎたら、「ハンノキ湿地」へ。ここでは木道が整備され、小川の風景に癒されます。

光の当たり方で、少しずつ変わる表情がまた趣深いです。

そして、このまま塚ノ杁池へ出て、最初の駐車場に戻ったら、猪高緑地一周ハイキングの完了！ゆっくり歩いて3時間ほどのコースタイムになります。

名古屋で癒しに満ちたハイキングが楽しめる「猪高緑地」。一度歩いてみてはいかがでしょうか？