【八潮市】地元八潮の旬の野菜、いくつご存知ですか?色も形も様々。取りたての味わいは食卓の主役級!!
収穫したての紫と白のカリフラワーと緑色のブロッコリー、赤大根と紫大根。冷たい風が吹きつける真冬の畑から、食卓を温かく彩るたくさんの野菜をいただいてきました。畑には収獲まじかの、黄緑色のロマネスコも花蕾が大きくなっていて、佐藤農園さんではこれからが出荷の本番のようです。
2024年は10月20日の気温が30度になるなど、厳しい残暑が続きました。こんな年には時期を遅らせるなどの工夫をされるようですが、温暖化に伴う異常気象が常態化している現在、自然相手の農業は困難も多いのではないでしょうか。それでも様々な工夫で彩り豊かな、美味しい野菜を届けて下さっています。
*佐藤農園の希少野菜*
背の高い若い男性にもずっしりと来る、大きさと重さの山東菜。出荷の際には、一般的に外側の葉を取り、トリミングされるようですが、きれいな葉が捨てがたくて、根元で切っただけの状態で持ち帰りました。外側の葉は固いのですが、昨今の物価及び野菜高騰のおり、ご近所の方にお聞きした「ごま油で炒めて胡麻を振る」のレシピで美味しくいただきました。軟らかな内葉はジッパー袋を使い冷蔵庫で浅漬け。簡単レシピですが、白菜よりシャキシャキしているのに軟らかく、さっぱりとした初冬の味でした。鍋に最高だと言われる方もいました。
山東菜・天かぶは、八潮の八つの野菜に選ばれていますが、佐藤農園さんでは、赤かぶも栽培されていて、天かぶ同様に大きくて重量もあります!!
住宅事情も含めて樽を使った漬物が難しい世帯も増え、漬物離れも進んでいるようです。
山東菜・天かぶ・赤かぶ、はじめて見た大きな野菜に興味をおぼえ、山東菜は塩味、2種類のかぶは甘酢漬け。これだけで1ヶ月近くもの間、食卓を明るく彩ってくれました。
天かぶ(天王寺かぶ)は、昭和40年代後半から八潮で愛されてきた野菜です。大きく重く、加えて私のように食べたことがない、食べ方を知らない八潮市民が増えていることで、次第に生産量が減っているようです。八潮の八つの野菜の座も危うくなっているといいます!!八潮市民が関心を持つことが、八潮市の特色ある食文化を守ってゆく事につながると思います。取材を通じて出会った野菜たちが、マンネリ化していた我が家の食卓を変えてくれたことは確かです。千枚漬け?難しそう!と思いましたが、ネットで見つけた簡単なレシピは、スライスして簡単酢を加えるだけというもの。切りそこないをつまみ食い。美味しい!とサラダに散らすと、おしゃれなサラダに変身!!身がしっかり詰まっていることから柔らかく仕上がるのに煮崩れしにくく、煮ものにも向いているといいます。一般的なかぶと味の特徴が似ており、使いやすい野菜だと思いました。
今シーズンの天かぶ・山東菜は、ほとんど収穫期を終えてきましたが、赤大根・紫大根などはまだまだこれからです。直売所に足を運んでみませんか!!
この赤大根・紫大根も初めて出会った野菜でした。甘酢漬けにすると赤大根は真っ赤な漬物に、紫大根は濃いピンク~白のグラデーション。鮮やかな色彩を楽しんでいます。
初めて見る野菜や使い方を知らない野菜、直売所に使い方をご存じの方が居られるかもしれません。ネット検索からレシピを見つけるのも楽しいと思います。新しい出会いで毎日の食卓を彩ってみませんか!!
*佐藤農園での大学生のワークショップ*
佐藤農園さんの畑で、淑徳大学のワークショップが行われました。天かぶ・山東菜・小松菜の収穫体験を行い、取りたて野菜のお土産も付いたようです。佐藤さんは他にもご自分の畑を提供した、市内の中学生の収穫や出荷の職業体験など、さまざまに活躍されています。
*第50回八潮市農業祭・品評会*
11月30日の品評会において佐藤啓太さんの山東菜が、最高賞である「埼玉県知事賞」を受賞しました。1月11日に表彰式が開催されましたが、県知事賞は他に、小松菜の栗原様、長大根の小倉様が受賞されています。
佐藤啓太さんは、天かぶ(天王寺かぶ)でも「全国農業組合連合会埼玉県本部運営委員会会長賞」、小松菜も「農業委員会長賞」でした。
*今が旬の野菜をご紹介*
ブロッコリーやカリフラワー・ロマネスコなどの花野菜の畑です。目の前にはつくばエクスプレスの中川を渡る鉄橋がみえていて、頻繁に電車が通過してゆきます。
お馴染みの「ブロッコリー」。お店に並ぶときには大きな葉や茎はほとんどカットされています。
こちらは「ロマネスコ」。特徴は花蕾(からい)。1つ1つの塊が螺線形を描き、全体でも螺線形を描いている:フラクタル(自己相似)が特徴的です。欧米特にヨーロッパで一般的なようで、サラダ、パスタやピザ、スープの具材、ピクルスなど様々な料理に利用されているようです。味はブロッコリーに近く、食感はカリフラワーに近いと言われます。色や形を生かして楽しむことが出来そうです。
こちらもお馴染みのカリフラワー。霜や冷気から守ってくれるようにしっかりと葉が包んで守ってくれる品種という事ですが、白い姿をお見せしたくて葉を広げて撮影しました。
紫色のカリフラワー:バイオレットクイーン。茹でると紫→緑(ブロッコリーより鮮やかでした)になります。さらに酸につけると赤紫になります。レンジ調理では少し色味が残りました。食感もブロッコリーに近いです。(参考:パープルフラワーという品種は、茹でると青っぽい紫色。お湯に酢を加えると赤紫色に仕上がるようです。)
芽キャベツを自然な形で撮影させていただきました。取りたての芽キャベツは、さっと湯がくと緑色が鮮やでえぐみなどもなく美味しかったのですが、レンジでもOK。寒気に当たって1月~2月になると、甘みが強くえぐみも少なくなるようです。この時期に見つけたら是非味わってみて下さい!!
八潮市には、八潮市の誇れる野菜がたくさんあります。その中でも他の地域では育たないといわれる山東菜。生産が激減している「山東菜と天かぶ」は八潮市ブランドとして誇るべき野菜だと思います。以前に住んだ、いくつかの地域に於いて一度も見た事がなかった貴重な野菜です。今は何人かの農家さんで守っておられますが、お話をうかがった中に、昔のように売れれば作りたいという声がありました。2024年の秋、はじめて出会った「八潮市が誇ることの出来る野菜」が守られてゆくことを願います。12月14日の山東菜祭りには、山東菜を買い求めるために、遠方からもたくさんの方々が来て列を作っていました。
山東菜・天かぶは、次シーズンまで待たなくてはならないかもしれません。でも、様々な花野菜、ブロッコリー、ロマネスコ、白・紫や黄のカリフラワー、赤大根などはこの直売所に運ばれて、棚に並びます。2025年は、八潮産のイチゴ、月末には八潮産のトマトも出荷を予定されています。
八潮市ふれあい農産物直売所は、「ハッピーこまちゃん」というネーミングで親しまれています。
ハッピーこまちゃん(八潮市ふれあい農産物直売所)
住所:埼玉県八潮市鶴ヶ曽根1428-1
電話番号:048-996-0003
営業時間:9:30~16:00
定休日:毎週水曜日・日曜日
(年末年始及びお盆期間につきましては営業日、営業時間が変更になることがあります。別途ホームぺ-ジでお知らせします。)