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【八潮市】苗木を植えて初の収穫期を迎えたばかりの無花果。台風の風雨を乗り越えて極上の美味しさに!!

yuko.N地域情報発信ライター(八潮市)
佐藤農園さんの無花果、ドーフィンとバナーネ。

6月に、白いトウモロコシと丸いズッキーニの取材をさせていただいた佐藤農園さんに連絡させていただくと、「昨年植えた無花果(いちじく)が実をつけ始めている」と言います。台風が接近していて2日後には暴風雨が予想されていました。

お聞きして20分後に畑を訪ねた時、昼前の強い日差しのもと、枝の先の方まで実を付けた枝と濃い緑の大きな葉がとても力強く見えました。

無花果の葉には優雅なアゲハ蝶の姿がありました。佐藤農園さんの無花果は無農薬です。また樹上で完熟させているため、実った無花果の香りもするのでしょうか。蝶にとっても良い香りの居心地の良い場所なのかもしれません。

色づき始めている実もたくさんありますが、佐藤農園さんでは樹上で完熟したものを、その日のうちに直売店(ハッピーこまちゃん)に出荷しています。台風前に収穫してしまったら、甘さも柔らかさもありません。

昨年苗木を植えて、今年初めて収穫を始めたばかりの畑です。台風の被害がないように!!祈るような気持ちでした。台風当日窓から外を見ると、家の周辺は木が大きく揺れ、雨も近くの家さえかすむほどの強い降りでした。

台風の過ぎ去った朝、急いで畑に行ってみました。風除けのために植えられた”ソルゴー”はかなり倒れています。でも、無花果の樹はソルゴーに守られたでしょうか。

しっかりと実がついていました。早朝からの強い日差しに輝いて見えました。

風に飛ばされた草が枝に絡んでいますが、無花果は何事もないように無事に見えます。

佐藤さんがご自宅で撮影された写真を掲載させていただきました。
佐藤さんがご自宅で撮影された写真を掲載させていただきました。

でも、被害はありました。この朝収穫した無花果は、雨に打たれて溶けるように柔らかくなってしまっていて、とても出荷できる状態ではなかったとお聞きしました。せっかく実った果実を無駄にしたくない!そんな気持ちで自家用のコンポートを作られたといいます。

台風が去った2日後に2種類の無花果を揃えて頂き、分けていただきました。

皮に赤みがあるのは黒無花果の「ドーフィン」。一般的に流通されている品種ですが、佐藤農園さんでは樹上で完熟させたものを出荷されているため、甘味が強く、ほどよい酸味もあり、しっかりした味わいです。これまでスーパーで値段ばかり気にして買っていたからか、これほどに味のしっかりした美味しい無花果をいただいたのは生まれて初めてでした。

赤みはないけれど完熟です。白無花果の「バナーネ」。とろりとした食感でとにかく甘い無花果!!

佐藤農園さんの無花果を初めていただいたのは台風前の畑。手渡された無花果は少し傷もみえましたが、ひと皮むけば大丈夫と言われて畑で丸かじり。これまで味わったことのある無花果とはあまりにも違う!!甘い!!思わず声を上げてしまいました。バナーネはとろりと甘くて美味しいけれど、皮が薄く傷みやすいために流通には向かないと言われています。無花果狩りや直売での扱いが多いようです。佐藤農園さんの無花果は「9月中旬ころまで、八潮の直売所(ハッピーこまちゃん)に出荷予定」とお聞きしています。

まだまだ暑さが続いていますが、台風を乗り越えた樹には無花果の実が、次々に美味しそうに実っています。この取材をさせていただくまでは、八潮市で無花果が生産されていることを知りませんでした。

”無花果は好き嫌いが別れる”と言われる果物です。苦手と思っている方にも、せっかく美味しい無花果が八潮市内の直売所で購入できます。樹上で完熟させた、しかも無農薬の無花果の甘さとトロケルような食感を味わってみませんか!!

佐藤農園さんの無花果は9月中旬ころまで、この直売所にて販売される予定です。(天候等により収穫時期は変わる場合があります。)
八潮市ふれあい農産物直売所は「ハッピーこまちゃん」というネーミングで親しまれています。

ハッピーこまちゃん(八潮市ふれあい農産物直売所)

住所:埼玉県八潮市鶴ヶ曽根1428-1

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電話番号:048-996-0003

営業時間:9:30~16:00

定休日:毎週水曜日・日曜日

(年末年始及びお盆期間につきましては営業日、営業時間が変更になることがあります。別途ホームぺ-ジでお知らせします。)

地域情報発信ライター(八潮市)

八潮に住み始めて2年が過ぎました。この町にも少しずつ繋がりが出来て、少しはこの町に受け入れていただけたのかな~。もっともっと好きになりたいから、これからもゆっくりと歩いていきます。

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