トナカイさんへ伝える話(105)無関心が放置するもの
社会問題と闘っている人にとって、世の中の無関心が何よりツラいとよく言われる。けれど、誰もが無関心なわけではない。ツラいのは、最も彼らの運動に関心を持っているのは、アンチと呼ばれる人々だからだ。
そのアンチからどれほど粘着され、どれほど陰湿な攻撃をされるか。それを世間にまったくと言っていいほど気づいてもらえないことが、「無関心」こそが敵と言われる問題の本質ではないだろうか。
問題を訴えるマイノリティへの嫌がらせは、無関心層の目にほとんど入らない。
マイノリティはアンチが行うデマや嫌がらせの対応に時間を割かれ、問題をストレートに伝えることができなくなる。無関心な人たちへ伝わるのは、問題自体ではなく、活動する人たちがアンチへ抗議する様子だけであったりする。
そう感じる出来事がここ最近いくつかあった。
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