【東御市】芸術の秋、吉田遠志の感性に触れる丸山晩霞記念館。
秋も段々と深まりつつありますね。こんな時には静かに芸術鑑賞などはどうでしょうか?
東御市の、サンテラスホール内にある丸山晩霞記念館ではただいま吉田遠志展を開催中です。
館長さんの説明を受けながら館内を回りました。
吉田遠志は版画家の吉田博とフジ夫妻の間に生まれ、幼い頃から版画の技術を叩き込まれました。
初期の作品には、伝統的で非常に日本的な作品が続きます。
日本古来の伝統技術が息づいている1枚、遠志の才能の片鱗が垣間見えます。
吉田遠志と言えば版画が有名ですが、油彩画も素晴らしいのです。
しまうまの親子が臨場感溢れる様子で描かれていますね。
海外に日本の版画を広めた功績も忘れてはいけないですね。
この作品は同じ版木を使用していますが、色を変えることに寄って時間経過や季節の異なる表現を可能になる。
父、博はこのような色変えセットを好んで作っていましたが、それを更に20世紀に昇華していく才能もありました。
海外に行っては、様々な国の版画を残しています。私が特に気に入ったのはこちら。
ジャイプールの祭り。インド。
桂林。中国。
国によって作風がガラリと違い、その技術と感性の豊かさは、驚嘆のひとことです。
世界中を旅して色々な土地の版画を残して来た遠志ですが特にアフリカには何度も足を運び連作を残しています。
チーターを駆けるこの版画は、走るチーターを車で並走しながらスケッチしたそうです、常人技ではないですよね、正確で早い技術を持っている遠志ならではですね。
アフリカを舞台にした作品は絵本になり、海外でも読まれています。
遠志はアフリカにアフリカに足を運ぶうちに野生動物達の生命に対する姿勢に深い感銘をうけます。
例えば、ライオンは草食動物を食べますが、決して必要以上の捕食はしません、そうしないと自らの餌がなくなることを知っているのです。
吉田遠志の絵本にはいけとし生きるものに対する真摯な尊敬が溢れています、それ故に長く読まれ続けているのでしょうね。
最後に1枚紹介いたします。
絵本、よびごえ表紙。
遠志は生涯を通してアフリカの動物を描いていますが中でも象の絵は多く見られます、この他にも、象の家族などの、素晴らしい作品が見られます。
皆様も、吉田遠志の芸術と平和に対する情熱に触れてみてはいかがでしょうか?
館長さん、お話ありがとうございました。
最後までお読み下さりありがとうございました。ルナうさぎ。
【丸山晩霞記念館】
長野県東御市常田505-1
電話番号0268-62-3700
営業時間9:00〜17:00
一般
200FJ
(15名以上の団体150円)
小・中学生 100円(15名以上の団体70円)/市内の中学生以下は無料
障がい者割引 無料(同伴者1名も同額)
企画展一般 500円(15名以上の団体400円)
小•中学生 300円(15名以上の団体200円)市内の中学生以下は無料
障がい者割引 300円(同伴も同額)