楽天モバイルでiPhoneを使うのをおすすめしない理由!
「楽天モバイルはiPhoneと相性が悪い!?」
楽天モバイルでiPhone使うのをおすすめしない理由について解説!
iPhoneと楽天モバイルの相性問題
楽天モバイルは段階制定額料金で通信データ量が少なくても多くても、お得な料金でスマートフォンが利用できる魅力的なプランを提供してくれています。
自社回線を持つことでMVNOとしてではなく本格的なキャリアとしてこれらのサービスを提供しており、今後の展開にも常に期待が持たれている会社です。
詳しくは後でまとめますが、「繋がらない楽天」というイメージも既に過去のものになりつつあり、多くのユーザーにおすすめしやすいサービスになりました。
ですが、どうも未だにiPhoneとの相性にもう一つという部分を残しているようで、iPhone+楽天モバイルユーザーからの不満の口コミがなかなか消えません。
この記事ではこの部分を掘り下げて確認していきます。
ただ、ユーザーから見れば不具合でしかないこういったポイントが関係しない、あるいは引っかかることがないユーザーに取っては、楽天モバイルは極めて魅力的なサービス内容を提供してくれてもいます。
こちらのメリットも次の節でまとめます。
まずはネガティブな情報から。
楽天モバイル×iPhoneのネガティブな情報!
使える機種・機能に明確な制限がある
楽天モバイルではサービスを利用できるiPhoneを明確に限定しています。
基本的には古いバージョンのOS、古い機種には対応しないことを明確にうたっています。
ザックリまとめますと、対応しているiOSのバージョンは「14.5」以降。iPhone6s以前の端末は対象外になっています。
また、新しいiOSをインストールできていても、iPhone Xを含む以前のiPhoneでは、楽天ネットワークとauネットワークの自動切り替え機能が上手く動かないケースがあるようです。このケースに該当する場合には、通信の安定性が劣化します。
楽天モバイル自体とiPhoneの相性が悪い
以前からiPhoneを楽天モバイルで利用する場合には通話機能周辺で様々な不具合の口コミが流れていました。
その事象が発生するユーザーの数がそこまで多いわけではないようですが、不在着信になってしまう、着信しても受話できない等々、電話機能周辺のトラブルがいまでも解消していないようです。
私は実際に契約してiPhoneで利用していますが、問題なく使えています。
楽天モバイルの通話の鍵、楽天リンクサービスとの相性の悪さ
楽天モバイルでは同社がウリの一つとしている「楽天リンク」経由での通話は無料でし放題をうたっています。が、この通話機能の肝心要の楽天リンク周辺で、iPhoneではさまざまなトラブルが今でも起こっているようです。
また、iPhoneではSMSの無料利用はできない模様。
まあ、こちらはiPhoneといいますかiOSの仕様上しかたがない部分ではあるようなのですが。iOSはセキュリティを最重要視する観点でアプリ側が出来ることを厳しく限定しています。
このためAndroid機とは同じことが出来ない部分も出てきます。
楽天リンクまわりのトラブルはなかなか解決しないようで公式サイトのFAQに対応策が載っているものの、基本的には「回避策」だけで抜本的解決策が出てきません。
楽天リンク経由の通話はアプリ通話なのでそこまで大々的に取り上げられないようですが、もしも「IP電話」など電話機能として実装されていたらまず間違いなく厳しい行政指導の対象になっていたでしょう。
「電話」はライフラインとしてそれぐらい重要視されているのです。
楽天リンクサービス自体の問題
前の節でも触れましたが楽天リンクの通話機能はいわゆるアプリ通話です。このため接続性とか通話品質には「一切保証がありません」。無料で通話し放題は大変ありがたい機能ですが、この部分は理解した上で使う必要があります。
あとは楽天リンクアプリ自体の作りがまだ甘い部分も残されています。現代的には通話拒否設定がない、というのは割と大きな穴のように思います。
楽天モバイルでiPhoneを使うときのメリット
新しいiPhoneを最新状態にアップデートしたiOSで利用している場合には、上にまとめたネックとなる点のある程度の割合は最初から回避できますね。
また、楽天リンク経由の通話機能への依存度が低いユーザーでしたら、そちらまわりのトラブルで悩まされるケースも激減するでしょう。
つまり、新機種でネットメインのユーザーならば楽天モバイルのサービスは非常に嬉しい中身と考えることが出来ます。
以下では楽天モバイルを使うメリットの代表的なものをまとめておきます。
定額で通信データ量無制限
楽天最強プランは多段階制定額プランをとっています。さらに通信データ量をいくら消費しても料金は通常毎月3,278円。ネットサービスのヘビーユーザーにはありがたい内容です。
また、通信データ量が小さなユーザーでも無駄がない料金設定で、月々の通信データ量が3GBまでのユーザーはわずか1,078円/月で利用できます。
(相性問題が出なければ)通話、SMSし放題無料
楽天リンクとの相性問題をクリア出来ているユーザーなら、国内通話は無料でし放題。
iPhoneですと仕様上SMSは有料になるようですが、Andoridユーザーならばこちらも無料で使い放題になります。
追加料金なしでテザリングが使える
楽天最強プランではテザリングも無料で制限なしに利用できます。つまり使い方によっては自宅の固定回線的な利用も可能になるわけです。ここでも通信データ使い放題が効いてきますね。
楽天経済圏ユーザーには抜群の相性
今、楽天では楽天モバイルのセールスにものすごい力を入れています。「楽天経済圏」と言われる楽天市場をはじめとした各種サービスでの特典を楽天モバイル中心に大々的にシフト。楽天経済圏ユーザーならば携帯電話回線は楽天モバイルを使わない手はない、ぐらいの優遇を実施しています。
楽天関連のサービスを多用しているユーザーならば、携帯電話プランを楽天モバイルに切り替える検討を行う価値がしっかりとあります。
「繋がりにくい楽天モバイル」は過去のもの
楽天モバイルは独自回線によるサービスを開始した当初は様々な見積もりの甘さなどもあり、「繋がらない楽天」のイメージをずっと引きずり続けてきました。
auとのローミングを導入してある程度繋がりにくい状況は回避できるようになったものの、au回線での通信には割と厳しい制限があったため、ネガなイメージの払拭はなかなか出来ずにいました。
ですが、今の楽天モバイルは違います。
楽天最強プランの導入時にauネットワークへのローミング内容を大幅に拡充。auネットワークでの通信に制限がなくなりました。
このため楽天モバイルのネットワークのカバーエリアはauのものとイコールと考えて良く、接続性で心配をする必要は今の楽天モバイルにはありません。
直接は関係ないのですが楽天モバイルが今でも使い続けている「お手持ちのスマホそのまま乗り換え」のキャッチコピーはちょっと気になりました。これ、結局は自社にネガな影響が返ってくると思うからです。同業他社はしばらく前にこれを使うのを止めています。
他社から乗り換えるユーザーの半分ぐらいにはこれ、ウソと言いますか間違いになってしまうから。
ソフトバンク、ドコモモデルのAndroidを使っているユーザーだとSIMロック解除しても、乗り換え後に「対応バンド」が楽天とauネットワークにマッチしないので通信が安定しなくなります。(グローバルモデルなら問題なし)
事情が分らないユーザーからは「楽天に乗り換えたら通信が安定しなくなった」という口コミが改めて発信されてしまいます。せっかくの改善に水を差す行為だと思うのです。
まとめ
楽天モバイルのサービス内容はとても魅力的なものです。月々比較的安い料金で通信データ量が無制限というのは日本では唯一無二の存在と言っていいでしょう。
その代りまだサービス品質で熟成が足りない部分が存在しているのもまた事実。
この辺りも楽天モバイルのユーザー数が一気に伸びない理由の一つなのかもしれませんね。特にiPhoneシェアが異様に高い日本ではiPhoneとサービスの相性問題はかなり重要なファクターです。
これらメリットとデメリットを天秤にかけ、ユーザーはそれぞれ楽天モバイルが自分に合うキャリアかどうかを判断してください。