これはエクスクルーシブ!マンUともコラボするラグジュアリーホテルの顧客向けイベントとは
旅好きにとってのポイ活といえば各エアラインのマイレージプログラムがおなじみだろう。上級会員になればエコノミークラス利用の際もビジネスクラスラウンジへのアクセスが可能になったりするので、用もないのに飛行機に乗りまくってマイルを貯める「修業」にいそしむ人も少なくない。
同じように、世界的にビジネス展開しているホテルグループの多くは、宿泊日数などに応じた特典プログラムを用意している。貯まったポイント数に応じて1泊分の宿泊料無料や客室のアップグレード、朝食をつけてもらえたりとさまざまな特典に交換できるのが魅力。航空会社と提携しているプログラムもあり、効率よく貯めることもできる。
とはいえ「いつも同じ系列に泊まるわけじゃないから」と特にホテルのプログラムに注目してこなかった筆者。このたび米国を拠点とするマリオット・インターナショナルグループのロイヤリティプログラム『Marriott Bonvoy (マリオット ボンヴォイ)』の会員向けイベントを見学させてもらうチャンスがあり、考えを改めることに。え、なにこれすごい。となったのでレポートしたい。
参加したのは、3月末に都内にあるマリオットグループのラグジュアリー・ブランド『東京エディション虎ノ門』にて開催された顧客向け体験型イベント「Marriott Bonvoy Moments (マリオット ボンヴォイ モーメンツ)」のひとつで、マンチェスターユナイテッドの元チームメンバーとして活躍したパク・チソン氏を迎えてのスペシャルディナーイベントだ。
このプログラムについてなにも知らなかったので、まずはマリオット・インターナショナル日本・グアム担当エリア ヴァイス プレジデントのカール・ハドソン氏にお話をうかがう。
ハドソン氏によると、Marriott Bonvoyはマリオット・インターナショナルグループを利用する顧客に対し、「お金では買えないエクスクルーシブな体験を提供すること」を目的に2018年から体験型プログラムを導入。「Marriott Bonvoy Momentsマリオット・ボンヴォイ モーメンツ」としてそれぞれの土地のトレンドを鑑みながら、全世界で開催されている。特等席でのコンサート鑑賞やミシュランシェフによるクッキングセッションなど、まさに特別な体験の数々が開催されている。今回のマンチェスターユナイテッドへは、2019年から同社がスポンサーをしていることもあり、日本では今回が初の共同イベントであるという。
Marriott Bonvoy Momentsのイベントは、会員であればだれでも参加可能。入札形式で、イベントごとに定められたポイントを投じて参加権を獲得するシステム。募集人数に対し入札数が多ければどんどんポイント数が上がっていく。ということは、今日このイベントに参加している人たちはみな競争を勝ち抜いて参加権を手にした人々ということか。聞けば、韓国からの参加者が多いといい、このためにわざわざ日本への渡航を決めた人もいるにちがいない。さすが韓国が世界に誇る英雄パク・チソン氏である。
続いてのフォトセッションではパク氏と一緒に写真におさまることができるが、参加者は10組限定なので、さほど並ぶことも急かされることもない。撮影ブース内では持参したユニフォームやお土産のスカーフにサインをしてもらったり、雑談をする人も。世界的スターとのこの距離感は、ファンならば卒倒ものにちがいない。
ここまででもかなりすごいイベントだと思うが、まだまだサプライズが続く。
東京エディション虎ノ門のシグネチャーレストランであるこの「The Jade Room + Garden Terrace」、英国のミシュランスターシェフ トム・エイキンズ氏が日本に初進出したことで昨年10月のオープン時に大きな話題になった。日本の食材とヨーロッパの調理技術の融合が楽しめるユニークネスを味わうために海外からわざわざやってくるファンもいるというエイキンズ氏。なんとこの日はご本人が来日しており、目の前で采配を振るう様子を愛でながらのディナータイムだ。パク氏だけじゃないのか。なんともぜいたくではないか。
マリオット・ボンヴォイではこんなイベントを毎月のように世界のどこかで開催しているそうで、どんなイベントがあるかは ウェブサイト(英語)で確認できる。ちょっとのぞいてみたら、マンチェスターユナイテッド関連なら試合前にマスコット役(選手と手をつないで出てくる子ども)をさせてもらえる権利なんていうものもあり、これはどんどん入札ポイントがせりあがっていっていた(入札はすでに終了)。そりゃそうだ。だって、マスコットは7歳から13歳までの子どもだから、保護者(1名のみ)も当然ピッチサイドまで同行するわけで。
会えちゃう、レジェンドたちに。
これがMarriott Bonvoyの世界か~、と、思わずぽわんとしてしまうイベントだらけ。お目当てのイベントに参加するために、こちらも”修業”がしたくなりそう。旅をする目的がまたひとつ増えてしまった。