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武豊騎手、凱旋門賞へ11回目の参戦 パートナーはスタミナと先行策で戦う欧GI2勝馬 #専門家のまとめ

花岡貴子ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家
2023年の凱旋門賞トロフィー。エトワール凱旋門をかたどっている(写真:REX/アフロ)

 武豊騎手が10月6日に行われる凱旋門賞(GI、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m)に欧州GI2勝のアルリファーを挑むことがわかった。アルリファーは松島正昭オーナーが共同所有する4歳牡馬。エイダン・オブライエン師の長男であるジョセフ・オブライエン師の管理馬で、11日にドイツのベルリン大賞を制している。

 武豊騎手の凱旋門賞参戦は2年ぶり11回目だが、今回のパートナーは欧州実績馬とあって、より期待は高まる。

ココがポイント

8月6日、武豊騎手への愛情を公言する松島オーナーが欧州GI馬アルリファーを共同購入したことが明らかになる

武豊騎手で凱旋門賞?キーファーズ松島正昭代表がアイルランドのG1馬を共同所有へ (日刊スポーツ)

▼8月11日、武豊騎手に凱旋門賞騎乗のオファーが届いたことが明らかになる。前哨戦がある場合はそちらにも騎乗する

武豊 凱旋門賞騎乗オファー届く「うれしい限りだし、楽しみ」 (スポニチアネックス)

▼8月11日、ベルリン大賞(GI、ドイツ・ホッペガルテン競馬場、芝2400m)  優勝馬アルリファーは1枠1番

▼松島オーナーの武豊騎手への溢れんばかりの愛情で満たされた記事。その信念が日本ダービー、そしてその先を見据えている

【ダービーオーナーインタビュー 松島正昭】貫き通した「信念」の先に (JRA公式ホームページ 馬主情報より)

エキスパートの補足・見解

 アルリファーはベルリン大賞では終始、好位でポジションをキープ。直線で満を持してインから抜け出して勝っている。緩やかな上り坂をこなすスタミナなど独自の適性が要求される凱旋門賞だが、ベルリン大賞を優勝した後に凱旋門賞を制したケースはデインドリーム、トルカータータッソ、アルピニスタなどがいる。

 2023年末の有馬記念で武豊騎手がドウデュースを優勝へ導いた際、再び凱旋門賞へ挑戦するニュアンスの発言はあったが、その後の調整過程からドウデュースの欧州挑戦は白紙となった。それに前後するタイミングでアルリファー号の所有と武豊騎手へのオファーの発表だ。

 「Take’s dreame is my dream」と公言する松島オーナーの行動力、そして武豊騎手への愛情の深さにただただ胸が熱くなる。

ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家

競馬の主役は競走馬ですが、彼らは言葉を話せない。だからこそ、競走馬の知られぬ努力、ふと見せる優しさ、そして並外れた心身の強靭さなどの素晴らしさを伝えてたいです。ディープインパクト、ブエナビスタ、アグネスタキオン等数々の名馬に密着。栗東・美浦トレセン、海外等にいます。競艇・オートレースも含めた執筆歴:Number/夕刊フジ/週刊競馬ブック等。ライターの前職は汎用機SEだった縁で「Evernoteを使いこなす」等IT単行本を執筆。創作はドラマ脚本「史上最悪のデート(NTV)」、漫画原作「おっぱいジョッキー(PN:チャーリー☆正)」等も書くマルチライター。グッズのデザインやプロデュースもしてます。

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