気になる他人の食べた数、回転寿司店で寿司を食べた皿数の実情をさぐる(2023年公開版)
回転寿司店の魅力の一つは自分が好きなネタを好きなだけ食べられる点にある。利用者は普段回転寿司店で寿司を何皿食べているのか。マルハニチロが2023年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2023」(※)を基に、その実情を確認する。
次に示すのは本調査の調査対象母集団となる、月一以上で回転寿司店を利用する人、つまり日常的な食生活の中で回転寿司店の利用が組み込まれている人における、その回転寿司店で食べる平均的な皿数を回答してもらったもの。過去の利用枚数を厳密に覚えている人はあまりいないことからも分かる通り、概算的に区切りのよい5皿や10皿を含めた区分の回答が最多回答率を示している(回答そのものは数字を直接入力する形で行われている)。
5~9皿が40.5%で最多回答項目、やや値は小さくなるが10~14皿が39.6%。この2区分だけで回答率は80.1%を占めており、15皿未満を算出すると83.7%。15皿以上の回答は少数派となる。
回答皿数が5~9皿と10~14皿でおおよそ二分しているように見えるが、これは主に男女差によるもの。男女別々に区分をし直すと、その差がはっきりと出る。
男性の最大の回答値は10~14皿、次いで5~9皿、その次に15~19皿。ところが女性は最大の回答値は5~9皿となり次いで10~14皿となる。15~19皿も男性の14.6%と比べ1/4以下の3.4%しかない。実食動向として食べている皿数が少ない状況がよく分かる結果となっている。ちなみに15皿以上を算出すると男性は27.0%だが女性は5.5%。10皿未満は男性22.6%に対し女性は65.5%となる。
平均値を算出すると次の通り。
男性は11.9皿、女性は8.0皿。4皿近くもの違いが見られる。実際には食べた種類や腹具合などで変化は多分に生じるが、おおよその目安値として覚えておくと、役立つ機会もあるに違いない。
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※回転寿司に関する消費者実態調査2023
2023年2月10日から2月14日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では11652人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。
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