【名古屋市】そびえ立つ巨木の力強さは毘沙門天のご加護か…。天狗伝説も生きる大須のパワースポット長松院
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新堀川をまたぎ大須エリアと鶴舞エリアをつなぐ記念橋のすぐ西側に、長松院(ちょうしょういん)がある。先日、長松院の前を歩いて通過する際に驚いたことがあった。
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境内の巨木が、隣接するビルと背丈を争うようにしてそびえ立っているのだ。巨木はメタセコイア?らしい。ビルは10階建てで、巨木の頂点がビルの屋上階に到達しそうな勢いなので、いかに巨木が高く伸びているのかをうかがえよう。
![下から見上げると、森の中にさまよい込んだ錯覚に陥る](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/pobubashio/article/01835598/image-1720696891546.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
長松院の境内には毘沙門天堂があり、堂までの参道には「開運毘沙門天王」と白文字で書かれた赤い幟(のぼり)が多数はためいている。境内の巨木はただならぬ高さなので、信仰の対象となっている毘沙門天の何らかのパワーを感じざるを得ない。
![おなじみの名古屋の寄進王「伊藤萬蔵」氏の銘が刻まれた石柱](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/pobubashio/article/01835598/image-1720697100525.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
この長松院には、古くから伝わる天狗伝説がある。毎年、夏の終わりから仲秋(9月ごろ)にかけて、笛や太鼓の調子に合わせ祭りでの囃子(はやし)のような掛け声が、夜更けの境内に響きわたるという。
明治の頃に正体を突き止めようとした僧がいたが、音声を追いかけたものの行けども行けども音声の大きさは変わらず、鳴海(緑区)の辺りまで追ったところで夜が明けてしまい、結局、正体を突き止めるのをあきらめて帰ってきたそうだ。この音声を、付近の住民は「天狗囃子」と呼んでいる。
得体の知れない天狗にまつわる伝承も、境内に高くそびえ立つ巨木を見れば、何となく信じざるを得ない心境に立たされる。
![隣接するビルに張り付くようにして伸びる巨木](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/pobubashio/article/01835598/image-1720697297453.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
名称:長松院(ちょうしょういん)
住所:中区大須4-14-44
アクセス: 地下鉄鶴舞線・名城線上前津駅から徒歩5分ほど。