【豊島区】65歳以上の区民の方は100円で銭湯を利用できます「としま・おたっしゃカード」と「妙法湯」
-としま・おたっしゃカード-
豊島区では65歳以上の希望する区民を対象に「としま・おたっしゃカード」を発行しています。このカードを区内にある銭湯(一部区外あり)に提示すると、本人のみ100円(年度内40回)で銭湯を利用できます。実は私も豊島区民30年以上になりますが、このカードの存在を知ったのは、65歳になる半年ほど前です。その頃たまたま知り合いになった方から教えていただいて、「豊島区にもそんな嬉しいサービスがあるんだ」と初めて知りました。母が住んでいた他の区に同じようなサービスがあるのは知っていたのに、肝心の豊島区のサービスは私の情報網から漏れてしまっていました。「きっと同じような方がいらっしゃるに違いない」ということで、今回、実際に私が「としま・おたっしゃカード」を申し込んでから銭湯を利用するまでの様子をご紹介いたします。
◆「としま・おたっしゃカード」を申し込む
待ちに待っていた65歳の誕生日、早速豊島区に「としま・おたっしゃカード」を申し込みました。私はインターネットを利用しましたが、はがきに申込書を添付する方法や、専用はがき(区内の銭湯・区民ひろば・区民事務所などで配布)による申し込み方法もあります。発行手数料は無料です。インターネットで申し込み後、ほどなくして「おたっしゃカード」が自宅に送られてきました。
(敬老入浴事業(としま・おたっしゃカードのご案内)|豊島区公式ホームページ)
-椎名町「妙法湯」-
私の「としま・おたっしゃカード」デビューは椎名町駅からほど近い「妙法湯」です。
「妙法湯」は半世紀以上この地で続いている歴史ある銭湯です。2019年のリニューアルにおいては、その水質に徹底的にこだわるとともに、様々な取り組みは各方面から注目されています。
「としま・おたっしゃカード」デビューということで、わくわくしながらもちょっぴり緊張していましたが、「としま・おたっしゃカード」と100円を差し出した私を、ご主人の優しい笑顔が迎えてくれました。お陰様でとても良い気分でお風呂に向かうことができました。
◆「ReFa」のシャワーヘッドにドライヤー
洗い場には、シャンプー・トリートメント・ボデイソープはもちろん、洗顔フォーム・メイク落としも完備されています。そして何より驚いたのは「ReFa」のシャワーヘッドがついたシャワーが壁際に9台並んでいたことです。さらに脱衣所の鏡の前には「ReFa」や「パナソニック」のドライヤー(3分20円)などが並んでいました。想像以上の贅沢な気分が味わえたひとときでした。
◆日本初 軟水炭酸シルキー風呂 「ナノマイクロバブル風呂」+「軟水風呂」+「炭酸風呂」
「大きい施設だと3つに分けるお風呂を、ひとつにしちゃいました」とは妙法湯のご主人の弁です。確かに大きな温浴施設だとそれぞれがわかれているので、お風呂のはしごをしなくてはなりません。そんな風にお湯の違いを味わうのも楽しみのひとつではありますが、1回の入浴で様々な効果が得られるとしたら、日々の入浴にとっては嬉しいものです。「軟水が肌に潤いを与え、炭酸ガスが皮膚を通過し血管を太くし新陳代謝を活性化します。小さな目に見えないナノマイクロバブルが肌の毛穴に入りニオイや汚れを除去してくれます。」(妙法湯HPより)
そんなお風呂を堪能した後、一旦汗が引いたところで、休憩室でご主人にお話を伺いました。その間、私の額からはまたたくさんの汗が流れ出てきました。そんなに長湯をしたわけではありませんが、家のお風呂との違いを肌で感じた瞬間でした。
なお、妙法湯には他にもサウナはもちろん、ミクロバイブラ風呂やジェット座風呂などがあります。
◆地元の力に
「妙法湯」のご主人は、東京都公衆浴場生活衛生同業組合の広報副委員長も務められています。休憩室には、椎名町の「地ビール」で作ったオリジナルビールや、石川県をはじめとした「地サイダー」が並びます。「地域を元気にしたい、応援したい」というご主人の思いが伝わってくる休憩室でした。「こんぶ湯」をはじめ様々な取り組みをされ、「湯道百選」にも選ばれた「妙法湯」がこの地域の核のひとつとなっている、そんなことを感じながらまだ火照ったままの体で家路につきました。
◆「妙法湯」の基本情報
所在地 豊島区西池袋 4-32-4(西武池袋線椎名町駅北口2分)
営業時間 15:00~25:00(深夜1時)
定休日 毎週月曜日
料金 大人550円 中人(小学生)200円 小人(未就学児) 100円
サウナ950円(入浴料・貸タオル・貸バスタオル付)
貸タオル 30円 貸バスタオル 100円
HP 妙法湯 | 椎名町駅徒歩2分のサウナと水にこだわった銭湯