【たつの市】5周年を迎えますますクオリティアップ!商品もワークショップもステキな癒し空間
龍野の城下町の一角にある「kanuka cafe」。店主の秋野香貫花さんが、画家である父・アキノイサムさん、祖母・秋野不矩(ふく)さんの作品や、手仕事の温もりが伝わる雑貨を展示販売しています。今年オープン5周年を迎え、さらにパワーアップ。販売する商品やワークショップ、癒し系メニューもますます充実して、みんなの憩いの場になっています。
龍野城の城下町の一角にあるお店
「kanuka cafe」は、龍野城跡からも徒歩5~6分、三木露風の生家や醤油の郷大正ロマン館、クラテラスたつのなどからも程近い場所にあるお店。閑静な住宅街の一角にある一軒家カフェです。
お店に置いているのは、調味料やお菓子などの自然食品や雑貨類です。絵本やポストカードなども並んでいます。カフェなのでもちろん、コーヒーやお茶などの提供もしています。
アキノファミリーの作品が並ぶギャラリー
昭和の民家をリノベーションしたお店で、ドアを開けて入るとその一角には、店主秋野香貫花さんの亡き父である、画家・アキノイサムさんの額装されたシルクスクリーン作品が並んでいます。
アキノイサムさんと言えば、著名な絵本作家で、『プンクマインチャ』や『とうもろこしおばあさん』『たこなんかじゃないよ』といった本を数々手がけてきました。イサムさんのことを知らなくても、絵本好きな方なら見たことある挿絵もあるのでは。
店内あらゆるところに、イサムさんの作品が並んでいるので、気に入った作品に会えるかもしれませんね。
こちらは、イサムさんの母で、香貫花さんの祖母にあたる秋野不矩(ふく)さんの作品を中心に、秋野ファミリーや友人知人の作品、CDなどを並べているコーナーです。ほかにもポストカードは数多く取り揃えています。
地に足が付いた、自然のものから作るやさしい風合いの雑貨たち
雑貨は、地に足が付いた、自然のものから作るやさしい風合いのものをセレクトしています。
例えば、その一つが「やちむん」です。「やちむん」とは沖縄の焼き物のこと。「コロナで現地に行けないから沖縄を感じる器を」とコロナ禍の2020年頃から、離島の窯元を中心に仕入れています。それらは沖縄の離島育ちの店主、香貫花さんが縁を紡いだ6~7ヵ所の工房から届いています。
こちらも面白いんですよ。父イサムさんのお友達で岡山県建部町在住の方の手作り。
自分で木を切ってきて、磨いて、文字を彫って、キーホルダーに仕上げています。
一つひとつの言葉がおもしろい~!木のやさしさとセリフのシュールさが個性的な作品です。
こちらのガラス、美作でふきガラス工房をしている友人の作品だとか。こちらもステキです。
ヤマノネ硝子のInstagramはこちら
直接工房まで買い付けに行くスウェーデン雑貨もイイ感じ。カットボードやカトラリー、多彩なデザインのふきんなど、やさしい雰囲気でステキです。
そのほか、メキシカンタイルやアフリカの布、木彫りの器などもあります。「自分の好きなものを集めて販売している感じです」。どれも手仕事のよさが伝わるものばかりです。
絵本コーナーも充実
秋野ファミリーの絵本はもちろん、香貫花さんのお気に入りの絵本や児童書を中心に、新刊本を販売しています。
こちらの2冊は、祖母である秋野不矩(ふく)さんの絵、伯父である秋野癸巨矢(きくし)さんの文章という、秋野ファミリーの親子合作です。最近原画が見つかり、新刊として出版されたそうです。
こんなレアな絵本があるのも、この店ならでは。
そのほか、本棚にはイサムさんが資料として使っていた本なども並んでいて、好きな人には興味深いラインナップです。
自然食品はおいしいものを集結
自然食品も品揃え豊富です。
調味料を中心におやつや加工品も置いています。「がっちがちの有機原料にこだわるものばかりじゃなくて、化学調味料や白砂糖を使わず、自分が好きなものやおいしいと思うものという目線で選んでいます」と香貫花さん。
ジャンプ―やリンス、石鹸といった日用品や化学繊維が入っていないナプキンなど、環境にやさしいものをセレクトしています。
ワークショップも充実していて楽しい
私が取材に行った日は、「手織りワークショップ」の日でした。
兵庫県伝統工芸品である赤穂緞通と同じ織り方で、自由にデザインしたギャベのマットを作っています。
この日の生徒さんは、専用の木枠キットを買ったうえで、糸の張り方や結び方を学び、自宅で織り進めていくスタイルで習っている方々でした。
初心者用には、約2時間のワークショップもあるそうで、こちらも楽しそうです。
講師である原田明子さんは、たつの市内で「赤穂緞通ぎおん」という工房を主宰しています。原田さんの作品も店内で販売していますので、こちらも楽しめます。
手織りワークショップ
日時:1カ月に4~5回(日にちはSNSで告知)
11:00~15:00
参加費:3,000円(特別ランチ、お茶代は別途)
※初心者はミニギャベ作りワークショップ(約2時間)3,500円
癒し系のメニューもいろいろ
癒し系のメニューも充実していますよ。
カフェの2階を活用して「おなかケア専用サロンakari」さんによる「美腸セラピー」を行なっています。
腸を元気にする目的で、腸をゆっくりゆすって鍛える「腸もみ」を中心に、各人に合った食べ物など食事療法も取り入れたサポートを行っています。
「その方の今の状態を伝えて、何が必要で何が不要か、負担になっているものはないか一緒に考えています」とakariさん。予防医学も学んだ元ナースとして知識も豊富です。施術時間は40分で、自宅でできるセルフマッサージの仕方も学べます。
美腸セラピー(完全予約制)
日時:水・木・金曜14:00~16:00開始
土・日曜10:00~16:00開始 ※日時は応相談
料金:初回6,000円(90分)、2回目以降4,500円(60分)
予約:Instagramはこちら LINEはこちら
炭火を入れた七輪で焙煎する自家焙煎珈琲がおすすめ
コーヒーはグアテマラの有機栽培の豆を、炭火の七輪で少しずつ焙煎しています。約2週間分ずつ、なくなりかけたら焙煎しています。
香り高くて風味豊かな飲みやすい一杯です。
そのほか、チャイやゴールデンミルクもおすすめだそう。
私、木の温もりが伝わるちょっと奥まった感じのこのスペースが好きで、来るとここに座りたいんです。香貫花さん特製のギャベを敷いています。
イイ感じでしょう?
店主の秋野香貫花さんです。
「ご近所の子どもたちや年配の方々も寄ってくれます。みんなお家に帰ったみたいって喜んでくれて。”ここやったらゆっくり喋れるわ”と言われるとうれしいです。来年には父アキノイサムの画集を出したいですね」と話してくれました。
目の保養にもなり、ココロもカラダも整う癒しの空間に、ゆっくり訪れてみてはいかがでしょうか。