【川崎市幸区】蕎麦が好きすぎる私が、二夜連続で通ってしまった川崎の老舗店とは
「美味しいお店をたくさん紹介しているAshさんが、一番好きな食べ物はなに?」
こんな記事を書いていると、しょっちゅうこの質問をされます。
私の答えは秒で「蕎麦!三食蕎麦でもいいくらいよ」
…なのですが、「じゃあ川崎でおいしいお蕎麦屋さんを教えて」と言われると結構困ってしまうのです。
そもそも「おいしい」というのは主観です。 何をもっておいしい蕎麦とするのかは、人によって全く違うはず。
往々にして蕎麦好きは100人居たら100通りの好みをもっているものですが、共通することは「その好みがうるさい」(笑)。
だからですね、私が蕎麦店を評価するときの基準はこう、というのを先に明確にしておかないと、蕎麦を語ることはできないのです。
というわけで、簡単に私の基準を記しておきますね。
1:原料を厳選していること
2:その蕎麦に最も合った挽き方と太さであること
3:つゆは鰹の風味が余韻をもって楽しめること
4:居心地が良く、蕎麦に合う日本酒と焼酎があり、気の利いたつまみがあること
5:その店にしかないこだわりのメニューがあること
1〜3は当たり前に思えるかもしれませんが、3つの項目をすべて満たすところには実はなかなか出会えません。4はこれらのレベルにより感動が生まれ、5はハマればいくら遠くてもそれを求めて何度でも足を運んでしまう、というプラスアルファになります。
…うるせえなあ(笑)
蕎麦は蕎麦だろう、と思われた方、すみません。わたしも蕎麦以外ならこんなに語らないんですが… ま、今宵は戯れ言と思って聞いてくださりませ。
幸町 満留賀
さて、先日ランニングの途中で見つけてしまったこちらのお店。場所はソリッドスクエアの向かい側です。
雰囲気抜群!
この雰囲気のある灯りに蛾のように吸い寄せられた私が、それが蕎麦屋の灯りであると知ったときの歓喜といったら…
この店構えで、おいしくないなんてことはあり得ない!!
と、私の中の美味しいものセンサーがピコーンピコーンと鳴りっぱなしだったのですが、なにせ小杉から7キロ走ってきているので汗だく(笑)、ズカズカ入っていけるような気もせずに、いったん胸の中の「近々訪れるリスト」に保存。
後日、幸区といえばこの人! 新岩城菓子舗の女将・由美子さんに「満留賀さんってご存知ですか?」とさりげなく探りを入れ…
「めちゃめちゃいいお店だよ!絶対行っておいで!」
と太鼓判を頂いて、2月の勝者を生み出すために川崎のホテルに隔離滞在中の友人(笑)を誘って行ってきました。
店内もお洒落
カウンター席に通していただきました。
ちょっとした調度品や飾りにもセンスがありますね。
お通し
大根の煮物に柚子皮が乗っています。
お通しの意味には諸説ありますが、アルコールを飲む前に胃腸を整えてくれるためのもの、お客さんのことを気遣って出すものですよね。
そこに大根と柚子だなんて…
こういうのを「気の利いたお通し」と言わずしてなんと言いましょう。
蕎麦焼酎の蕎麦湯割り
この日は木枯らしが吹き、体感温度がめちゃめちゃ低い1日でした。
思わず頼んだこの「杜の蔵(福岡県の蕎麦焼酎・7年もの)」の蕎麦湯割り。
体の芯にまで染み通る旨さ!!
熟撰
友人はビールでしたので、小グラスに少々お裾分けをいただきました。
こちらの熟撰、実は初めて飲んだのですが、プレミアム生ビールというだけあり、おいしかった。蕎麦に合うビールを選んで置いている!と思いました。
酒肴
この日、蕎麦店にきたら何はなくても頼む「だし巻き卵」が売り切れていました。
「蕎麦屋の牛すじ煮」も。 やはりこの二品が人気なのね。
なので、選んだのはこちらの品々。
二種の湯葉と結い農野菜のサラダ
生湯葉と、揚げ湯葉が乗ったレタスたっぷりのサラダ。 揚げ蕎麦が存在感あり、パリっとしたレタスと好対照! 自家製?のドレッシングもおいしい!
天ぷら盛り合わせ
だし巻きがあったら頼まないのですが、天ぷらはお店によって特色が出るものなので、こちらも。大きな海老と、フレッシュな野菜の天ぷらです。
蕎麦の薩摩あげ
こちらは…トロリとした食感と外側の香ばしい衣があとを引く、初めての味でした!! 蕎麦がきをたねにして揚げているのでしょうか?
おかわりしたい!けど蕎麦も食べなきゃだし…!
こういうのが、まさにここにしかないメニュー、と言えるんじゃないかと思います。ぜったいリピートする!という逸品。これはぜひみなさまにも食べてほしい!
〆の蕎麦
この日はお客さんの入りがよかったようで、こちらも売り切れでした。
実はこちらのお店の看板メニューは長らくこの「きざみ鴨せいろ」だったのだそうです。
食べられなくなるというとますます、気になるのが人間ですよね。
仕上げ蕎麦
この日は仕上げ蕎麦を頼むことにした私。(その心はのちほど明かします)
仕上げ蕎麦は、通常の量よりも少ない蕎麦がざるで出てきます。少量でも、蕎麦の味はバッチリ伝わりますよ。海苔が別添えでついてくる気遣いがまた、最高です。
腰はそれほど強くありません(私はコシ派ではないですw)口あたりが優しく、蕎麦本来の色と香りがしっかり楽しめる蕎麦です。
気に入ったのはつゆの味!!
別に江戸っ子じゃないけれど、つゆはそんなに付けない方なんですが、ちょっと付けただけでも鰹の風味が口中に広がって至福の余韻を与えてくれます。
日本酒にもめちゃめちゃ合います。
花巻蕎麦
友人は花巻蕎麦を頼んでいました。
磯の香りを閉じ込めるために蓋付きで出てきます。江戸っ子たちが愛した、ちぎり海苔たっぷりの花巻蕎麦。
蓋を開けた瞬間に鼻腔に広がる磯の香り!海苔を「磯の花」と呼んだことから「花巻蕎麦」という名前がついたといわれていますが、その由来と江戸っ子の粋な暮らしを思いながら、寒い日にすする温かい花巻も絶品ですね!
最後は海苔を姫ライスに乗せて、ワサビを添えてお茶漬け風にして食べるんですって。
蕎麦の後にご飯食べるのなんでだろ〜?って私は思っちゃいますが、確かに美味しそうではあります(笑)
お米はコシヒカリなんですが、それだけだと粘りが強すぎて蕎麦屋の丼には合わないので、コシイブキをブレンドしてあるんだそう。蕎麦の実が入ってるのがまたニクイ。
あらゆる素材を蕎麦に合わせて整えてくれる、飲食店として高い質を目指す姿勢を感じることができました。
まさかの…日参?
さて、この日はこんな感じで終了したのですが。
私の脳裏にはすでに「いつ、きざみ鴨せいろと、だし巻き卵に再チャレンジしようか」という命題がぐるぐると回っていました。
いつ? と問われたら…
今でしょ!!www
善は急げ!
…というわけで、まさかの二夜連続訪問をするのですが…
今宵は、ここまでにいたしとうござります。
その話はまた、明日♪ (記事もまさかの後編へつづく)
幸町 満留賀
住所:川崎市幸区幸町2-680
電話番号:044-511-4845
営業時間:ランチ=11時〜14時、ディナー=17時30分〜20時30分(土日は17時〜20時)
定休日:火曜日
公式サイト:http://www.maruka-soba.com
アクセス:JR川崎駅西口、北口より徒歩8分