追悼、志村けんさん テレビ局も『不要不急』で『テレワークテレビ局』にすべきだ
KNNポール神田です。
志村けんさんが、新型コロナウィルスの感染によりお亡くなりになりました。追悼の意を申し上げます。
■2週間前の感染を考えると…3月3日(火)以降の感染が考えられる
https://www.kantei.go.jp/jp/content/000061868.pdf
志村けんさんは、3月17日(火)に倦怠感の症状…。ということは、2週間前にさかのぼると、3月3日(火)以降の感染が考えられる。そこから出演した番組を考えると…番組共演者からスタッフ関係者にいたるまで、多数の人との接触時間はあっただろう。
テレビ番組の収録は、常に『3つの密』の条件をすべて満たしている。
特に、大きな声で笑ったり、手の届く距離でツッコミを入れたり、完全に締め切った防音スタジオで大量の人が集まっているからだ。そして、演者が『マスク』をすることなく、さらに、人気タレントは膨大な数の人やスタッフとの間の特定のコミュニテイの中を過密なスケジュールの中で、日々過ごしている。
■志村けんさんの3月3日(火)以降のテレビ収録
3月5日(木)『天才志村どうぶつえん』収録
共演者 山瀬まみ、相葉雅紀、ベッキー、タカアンドトシ、DAIGO、ハリセンボン
3月10日(木)『あいつ今何してる?』収録 3月25日(水)放映済み
https://www.tv-asahi.co.jp/aitsuima/
共演者 菊池桃子、松田丈志、小瀧望、谷まりあ、黒木瞳、ネプチューン、林美桜、小林星蘭、ホラン千秋
著名な方々や人気タレントは、たとえ『有用、有急』の仕事であれ、各テレビ局のスタジオを渡り歩いているのは誰の目にもあきらかである。万一、感染者が登場した場合はその影響下にあるだろう。
■最悪のシナリオは、著名人のテレビ局クラスターの大量発生
著名芸能人の新型コロナ感染による死は非常にショックである。しかし、感情だけではなく、関わったスタッフや共演者は2週間は自粛が本当は望ましい。しかし、テレビタレントは今日も出演し続けている…。最悪のシナリオは、著名人のテレビ局クラスターの大量発生だ。
『天才志村どうぶつえん』3月5日(木)の収録の2週間後は、3月19日(木)、そしてその2週間後は4月2日(木)となる。
『あいつ今何してる?』3月10日(火)の収録の2週間後は、3月24日(火)、そしてその2週間後は、4月7日(火)となる。
志村けんさんとの共演者、そしてその共演者との共演者、さらにその…とねずみ算式に、症状がでなくとも、感染している可能性はまったくないとは断言できないだろう。そして、演者側だけでなく、番組制作スタッフもだ。
スタジオ収録が終了すると、テロップをつけたり、効果音をつけたりと何十時間もの編集作業を超密室空間の編集スタジオでおこなうのだ。番組スタッフは、局のプロデューサーとの、番組打ち合わせから、マネージャーさんにいたるまで。また、マネージャーさんはCM打ち合わせで広告代理店の方々まで、マスメディア業界全体へと波及する可能性は否定しきれない。
■ロシアの国営放送のヒント『テレワークテレビ局』
■日本のテレビ局でも、『テレワークテレビ局』を推進すべきだ!
ついに日本でも周回送れながらも『5G』時代へと突入した。5Gのプロモーションもかねて、スマートフォン一台でタレントが自宅や事務所から遠隔で出演し、パソコンで作った『バーチャルスタジオ』内に配置し、通常のスタジオと同じ生放送を再現することも可能なはずだ。
当然、放送事故も発生するだろうが、自宅で自粛をしながら、リモートワークを駆使して生放送を展開しているほうが意義がある。
公共放送のNHKがロシアの国営テレビの状況を報道していながら、自らもやろうとしないのは、公共放送としていかがなものだろう。2020年4月1日からの『NHKプラス』の本配信では、権利関係で配信できない時間帯くらいは、自宅キャスターたちが、最新ニュースで、番組の隙間をうめてくれてもよさそうなものだ。
また、民放も多くのタレントが局に集結し、感染し、クラスター化した場合のプランBを考え、自粛放送の方法を今からトライしておくべきだろう。もちろん、プランCも検討しておかなくてはならない。
たとえ、それらが無理でも、膨大な再放送できる番組のストックもある。
それらを見ながら、自宅からワイプでコメントするなんて再放送もありではないだろうか? まずは、2週間様子を見るというのは国民の責任としてもよいと思う。政府に従うのではなく、自分たちの命は自分たちでも守る。政府が頼りないと嘆くのではなく、自分たちで行動すればよいだけだ。
そう、第2、第3の 志村けんさんを生み出してはいけない!
■日本の政治家から、まずは、自粛行動の見本を見せよう!
『不要・不急の外出』という、とても、あいまいな概念で、人によっての定義や忠誠心によって多いに異なる価値観に基づきながら、『瀬戸際』やら『重要局面』という、数値目標をまったく示さない努力目標を提示する日本政府。
そして、それを言っている政治的判断を司るリーダーシップのある人たちが、大量に集まり、『不要・不急』の答えのない、未来の見えない記者会見を常に開催している。2週間後の脅威に備えるべきなのに『現段階では…』というのんきな声明が続いて呆れ返るばかりだ…。
国会や閣僚会議こそ、テレワークで実現できるのだから、英国のボリス・ジョンソン首相を見習い、自宅から国会をリモートでやるべきではないだろうか?
基本的に国会などは、議長に、質問者、答弁者のたったの3者でできるテレワーク会議で可能だ。
そしてそれをそのまま答弁の資料ごと配布し、ライブストリーミングで国民のチャットでのいいね!やヤジコメントつきで公開したほうがよほど民主的だと筆者は考える。
選挙以外にも国民の目があることを常に意識させることができる。
まずは、国民に『自粛』要請するならば、政府もマスメディアも自分たちから先に挟持を見せるべきだと願う。