お取り寄せ可。夏は冷やし飴、冬は飴湯に。砂糖の甘みとは異なる上品な甘みが特徴の粟飴
10月に差し掛かろうとしているとは思えないほどの暑さが続く今日このごろ。夏の疲れも出やすい季節です。今回はそんな夏の疲れを和らげてくれそうな独特の風味を持つ水あめ「粟飴」をご紹介します。
つくっているのは江戸時代から400年ほど続く飴一筋の老舗、新潟県の高橋孫左衛門商店さん。日本で最も古い飴屋さんです。ご紹介する粟飴は箱無しタイプ(290g)。今回は大阪の梅田にあるKITTE大阪2階、新潟県アンテナショップ「新潟三昧 越の蔵 雪國商店」にて購入しました。
原材料はとてもシンプル。新潟県産のもち米と国産麦芽が使われています。
粟飴はもともと名の通り粟で作られていたそうなのですが、寛政二年(1790年)に原料をもち米に変え日本で初めて淡黄色透明の水飴を製造したのだそう。外袋を開けるとプラ容器に入った粟飴と一緒に説明書が入っていました。
風邪の時に試してみたい大根飴や寒い季節に良さそうな飴湯、暑い季節の夏バテ防止になりそうな冷やし飴と一年を通じて重宝しそうな内容が書いてあります。
粟飴と書かれた紙と上蓋を取ると粟飴はラップでしっかり密封されていました。
粟飴は透明感のある黄金色をしています。粘度が高くスプーンですくった飴はとろとろと時間をかけて落ちていきます。
まずはそのまま頂いてみると、砂糖とは違うまろやかで旨味のある味が楽しめました。甘いのに甘ったるくないのが不思議です。
耐熱カップに粟飴を適量入れ、湯を注いで飴湯を作ってみます。説明書では飴1に対し湯は2~3と書いてあったのですが、今回は適当に作ってみました。
ほっとする優しい風味です。続いて濃い目の飴湯を作って氷を入れれば冷やし飴の完成。夏も冬もそれぞれの美味しさが味わえます。
さらに高橋孫左衛門商店さんのフェイスブック(2016/7/11の記事)で紹介されていた「粟飴トースト」も作ってみました。バターと粟飴をレンジで溶かし、食パンに塗ってトーストするというものです。
今回は食パン1枚分のためバター5グラム、粟飴5グラム強でレンジ10秒(500W)で溶かしたもの良く混ぜ、食パンに塗ってトーストしました。
トーストすると表面の粟飴がグツグツと沸騰したようになり、食パン全体に粟飴とバターの風味が染みわたります。
頂いてみると、焼き立てのうちはねっちり、少し冷えるとカリカリとした独特の食感と風味、上品な甘さがあとをひく味でした。
この粟飴トーストは実際に地元の小学校の給食メニューにもなっているとのこと。とても美味しいのではまってしまいがちですが、歯にくっつきやすいので歯の治療をしている方は少し気を付けた方がいいかもしれません。
砂糖の甘さとは違う上品な甘さの粟飴、ご紹介した食べ方の他にも料理の照りだし、こくだしにも使えるので何かと重宝しそうでした。公式サイト(高橋あめやオンラインショップ)や上越のお土産を扱うサイトなどからお取り寄せも可能です。
ショート動画(49秒)でもお菓子の質感を撮っています。購入される際のご参考にどうぞ。
今回ご紹介したお店とお菓子
高橋孫左衛門商店
粟飴(箱無し290グラム)972円(税込)