優しい夜間断乳の方法を6ステップで解説!
夜泣きしたら、授乳をする毎日。夜間授乳はいつまで続くんだろう…。断乳した方がいいのかな…。ゴールが見えず不安になりますよね。これまで2500人以上の夜泣き相談をしてきた私のもとには「夜間断乳のやり方がわからない、そもそも断乳していいのかもわからない」というご相談も多いです。今回はいつまで夜間授乳が必要か。夜間授乳の卒業方法(夜間断乳のやり方)を詳しくご紹介していきます。
まずは【夜間断乳できる赤ちゃんの状態か】をチェック!
・赤ちゃんの発育が順調(お医者様から順調との判断)
・赤ちゃんの体重、身長が発育曲線の幅にあり、少しずつでも上向きになっている
・小児科の先生から夜間の授乳はもう必要ないと言われている
この条件にあてはまっていれば、夜間断乳できる状態です。ただし、ママが授乳を続けたい場合は注意が必要。母乳の生産は夜間に活発になるので、どうしても夜間断乳をすると母乳生産量が落ちて母乳の出が悪くなったり、母乳がでなくなるということも考えられます。
まずは、いつまで母乳をあげたいのか?も考えてみることが大切です。
また、いきなりやめると乳腺炎などのおっぱいトラブルにもつながりますので、夜間断乳をするなら少しずつ段階をふんで始めましょう。
授乳回数の目安を確認
新生児~:何度でも
生後5~6ヵ月:1~2回
あくまで目安なので、それ以上がダメということではありません。
まずは、夜間断乳できる状態・ママの気持ち・授乳回数の目安を確認しましたが、夜間断乳をしたい理由のひとつに「夜間断乳がなくなれば、ぐっすり寝てくれるのでは?」と考えるママパパも多いです。
確かに、赤ちゃんが何かしらの理由で起きた時に、いつもおっぱいで寝ていたら、自分の寝方はおっぱいだ!と学習し、起きたら自分では寝られないので「おっぱいちょうだい~!」と泣き続けます。それを、おっぱいの癖・授乳の癖などとも呼びます。
おっぱい=ねんねを切り離すと寝られる子もいるのですが、実は寝ない子も多いんです。ただ下記のようなステップを踏むことで、しっかりと授乳の癖もとりつつ、親子でぐっすり寝られるようになりますので、ぜひステップに沿って「夜間断乳卒業」をしてみてくださいね。
夜間断乳卒業ステップ①睡眠環境をしっかり整える
・同じお部屋の別の寝床(布団・ベビーベッド)で、赤ちゃんは寝られてる?
・快適な温度、湿度になっている?
・真っ暗な環境になっている?(もしくは、暖色系の薄明りの授乳ライト)
夜間断乳卒業ステップ②ねんねルーティーンを入れる
安心して「寝る」行動へ移れるよう、ねんねルーティンを導入もしくは継続してください。毎日寝る前に行うことが大事です。
例)お風呂→保湿→授乳→絵本→スキンシップ→就寝
のような流れもおすすめです。
夜間断乳卒業ステップ③日中の栄養を足す
現在の授乳や離乳食のタイミング以外で、40mlでも100mlでもちょっとでもいいのでエネルギーを足す時間をつくってみましょう。おやつタイムも摂り入れてみてくださいね。(ミルクが必要ということではなく、日中にエネルギーを足してみることがポイントです)
夜間断乳卒業ステップ④月齢にあったお昼寝をとる
特に月齢があがると、夜中に起きているのは「おなかがすいているから」という理由ではない場合も多いです。
では、なぜ夜中に起きるのか?(夜泣きするのか?)その原因の一つに「日中の疲れすぎ」があるかもしれません。まずはこちらを目安に、お昼寝をしっかり寝かせてみましょう。(下図)
夜間断乳卒業ステップ⑤おっぱいバイバイのカウントダウン
夜間断乳卒業の3日前程度からでOK。「ねんねしたら、おっぱいはバイバイだよ~!」としっかり何度も声をかけましょう。もちろんミルク卒業も一緒で、「ミルクはバイバイだよ~」と少なくなっていくミルク缶の粉を一緒に見ながら、最終的にはミルク缶をゴミ箱に捨てるところを、赤ちゃんに見せてあげてもよいですね。
夜間断乳卒業ステップ⑥強い気持ちを持つ
泣いて、おっぱいくれ~といっても、「夜中はあげない」を貫く。
これは子どものためでもあります。ギャン泣きするので、可哀そうに思い、おっぱいをあげると、泣き続けたらおっぱいをもらえる!と学習するため、次の日にはさらに、泣き続けてしまう結果に…。
なので、始める覚悟を持ちましょう。
最後に…
はじめての育児はわからないことだらけ。育児本はあくまで目安です。ただ、夜泣きは科学的に解決できることができるとわかってきました。夜間断乳もはじめは、自分の寝方がわからず、混乱して泣き続けるかもしれません。が、自分で寝る「チャンス時間」を与えてあげていると考えてみてはいかがでしょうか?赤ちゃんがいても、ぐっすり眠ることはできますよ。知識はあなたの育児の味方です!