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【神戸市東灘区】灘五郷でお酒を思う存分楽しめる「灘の酒蔵探訪 2022」10月15日から開催

斎信夫(いつき)WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

世界一の酒産量を誇る日本酒の産地「灘五郷」で、お酒が大好きな方にとっては見逃せないイベント「灘の酒蔵探訪 2022」が、2022年10月15日から11月23日まで開催されます。その内容をご案内するとともに、探訪ルート近くのおすすめ歴史文学スポットもご紹介します。

菊正宗酒造記念館
菊正宗酒造記念館

「灘五郷」とは、神戸市と西宮市の沿岸部に栄えた、室町時代、江戸時代から受け継がれる日本一の酒どころ。西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の5つの地域の総称です。

この地域には、酒蔵や各酒造会社の記念館、資料館などが点在しています。

沢の鶴資料館
沢の鶴資料館

「灘の酒蔵探訪 2022」は、それらの施設を巡りスタンプを集める「酒蔵スタンプラリー」。施設見学・試飲・お買い物などを楽しみながら、酒蔵めぐりを楽しむウオークイベント「酒蔵ウオーク」をメインとするお酒好きにはたまらないイベント。

人気声優・福山潤さんによる酒蔵紹介が聴ける現地限定企画「酒蔵VOICE」、ハッシュタグ「#私が好きな灘五郷2022」をつけて写真を投稿して応募するとプレゼントが貰える「フォトコンテスト」も実施。

白鶴酒造資料館
白鶴酒造資料館

酒蔵ウオーク」は、日程が決められているイベントで、各コース定員15名。事前に申し込みが必要です。詳細はこちら

酒蔵スタンプラリー」は期間中なら誰もが気軽に参加できるイベントで、現地を訪れるだけでなく、オンラインでも参加可能。詳細はこちら

現地を訪れる場合は、公式サイトに掲載されている酒蔵マップを参考に15か所の施設を巡ります。スタンプは、各スタンプポイントでキーワードを確認し、特設WEBサイトでキーワードを入力することで取得できますが、紙の台紙にスタンプを押してもOK。

スタンプポイントは、神戸市のエリア「西郷、御影郷、魚崎郷」は、西は阪神大石駅近くの「沢の鶴資料館」から、東は阪神魚崎駅近くの「浜福鶴 吟醸工房」まで8か所。西宮市のエリア「西宮郷、今津郷」は、阪神西宮駅、阪神今津駅近くに「酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)」「日本盛 酒蔵通り煉瓦館」など7か所あります。

白鶴酒造資料館の展示より
白鶴酒造資料館の展示より

神戸市の3つの郷を巡るモデルコースは、2つあります。その1つ目のコースは、阪神住吉駅を出発し、白鶴酒造資料館 ⇒ 菊正宗酒造記念館 ⇒ 櫻正宗記念館 櫻宴 ⇒ 浜福鶴 吟醸工房と巡る約3kmのコース。終着点は阪神魚住駅なのですが、このコースの帰りに是非寄っていただきたい歴史スポットが「谷崎潤一郎旧邸 倚松庵」です。

「菊正宗酒造記念館」からは住吉川沿いを歩いて約12分、六甲ライナー魚住駅からは徒歩約6分。川のせせらぎを耳にしながらのんびり歩くのも気持ちいいですよ。

「谷崎潤一郎旧邸 倚松庵」は、谷崎潤一郎が昭和11年11月から18年11月まで住んでいたところです。

ここで過ごした夫人の松子とその妹たち、娘との出来事を書いたのが名作『細雪』。庵内には著書や参考文献等を集めた「谷崎文庫」が併設され、谷崎文学の世界を親しんでいただくことを目的として開館されています。

こちらは、2階8畳 東の部屋。山村流の舞のおさらい会の時、この部屋が楽屋に使われ、妙子が装いをこらす場面で登場します。

こちらは、広さは10畳の応接間。「細雪」の作品の中でも最もよく出てくる場所ですね。「谷崎潤一郎旧邸 倚松庵」に一歩足を踏み入れると、まるで自分が作品の世界に入り込んだかのような気分になります。

文学・歴史ファンにおすすめのスポット「谷崎潤一郎旧邸 倚松庵」の開館日は原則土曜・日曜日のみ(年末年始除く)で午前10時~午後4時です。

ぜひ酒蔵巡りと併せて訪れてみてくださいね。

WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

兵庫県西宮市生まれの神戸育ち。テクニカルライターを経て、1998年より会社を設立しWEBクリエイター、フリーライターとして活動。数々の旅行関連サイトを企画・運営。LINEトラベルjp元編集者兼ライター。沖縄と北海道が大好きで6年半沖縄市に在住。海外は特に台湾が好きで渡航回数10回以上。「週刊日本の島(デアゴスティーニ)」専属ライター&フォトグラファーとして沖縄、兵庫、瀬戸内等の33の島の記事を執筆。こちらでは地元神戸市の魅力を、時には動画を交えてお伝えしていきます。X(旧Twitter)、Instagramでも、神戸の最新情報や記事でのこぼれ話、その他の旅行ネタなども発信。

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