北海道で50年に一度の大雨 東北も9日かけて大雨警戒
腐っても台風 北海道は大雨・暴風警戒
腐っても台風…という言い方をすることがあるんですが、台風から温帯低気圧に変わっても油断は禁物です。
台風4号から変わった温帯低気圧が通過している影響で、北海道の宗谷地方・利尻島では50年に一度の記録的な大雨になっています。
台風から温帯低気圧に変わると、安心しがちですが、台風が暖かい空気だけで出来ているのに対し、温帯低気圧は冷たい空気と暖かい空気のダブルエンジンで出来ているため、状況によっては更に発達する可能性もあります。
この低気圧は7日日中に宗谷海峡付近を通過、夜にはオホーツク海に達する見込みです。
7日いっぱいは宗谷地方を中心に北海道では大雨に警戒が必要です。
また、暴風にも警戒してください。北海道・奥尻町では最大瞬間風速32.4メートルを観測、8月として一位を記録しています。
7日夜遅くにかけて最大瞬間風速35メートル、何かにつかまっていないと立っていられない位の台風並みの暴風が吹く見込みです。
8日から9日は東北で大雨警戒
上記の台風から変わった低気圧とは別の低気圧が通過する東北地方では、9日にかけて大雨に警戒が必要です。
東北北部は立秋というのにまだ梅雨前線が停滞。梅雨前線はもともと湿った空気で出来ているので、そこに少しでも湿った空気が流れ込んだり、低気圧が出来たりすると、大雨をもたらします。今回は前線上に発生する低気圧が通過するタイミング、8日の午後が大雨のピークとなりそうです。
普段雨の少ない地域で大雨になるので、がけ崩れや河川の氾濫などに警戒。また、竜巻などの突風、ひょうにも注意が必要です。
余談ですが、東北北部は立秋を過ぎても梅雨前線が停滞するため、ことしの梅雨明けは無い可能性が高そうです。