【伊勢市】「シャッター街に灯りを」曽祢の「レコードバーあきた文具店」は月2日開店 LP盤1500枚
演奏などを録音してレコードプレイヤーで再生する音盤「レコード」。CDの登場で一時期は廃れましたが、実は近年、「音が心地良い」「ジャケットがかっこいい」などの理由で、幅広い世代が注目、人気が再燃しています。尼辻交差点近くの「レコードバーあきた文具店」は、月2日開店。ジャズやポピュラー、歌謡曲、クラシックなどのLP盤1500枚を再生して楽しめます。
「長年、文房具店を営んでいた叔父夫婦の店舗が空き家に。昔は栄えた商店街も今やシャッター街になりました。レコードやオーディオ装置などは業務で使っていたので、これらを組み合わせたら、少しでも街の活性化につながるのでは、と考えました」と話すのは、オーナーで会社経営の秋田耕司さん(76)=伊勢市出身、神奈川県在住。2018年にオープンし、現在は毎月第3金・土曜18:00~22:00を基本に店を開けます。
スピーカーは大中小6台。迫力があり、まるで生演奏を聴いているような感覚に。サウンドの深みを感じます。「CDよりもレコードのほうが音がいいですよ」と秋田さん。レコード持参も可で、高齢者は「昔の歌を聴きたい」、40、50代は山口百恵や中森明菜、沢田研二、郷ひろみなど自分の好きなレコードを持ち込んで来店するそうです。
LP盤の中に「ピンクレディー」を見つけて大興奮。中学生の時、テレビ番組で歌と振り付けを覚え、学校の昼休みに友達と踊っていた筆者。懐かしい記憶がよみがえります。
海外アーティストのレコードも並びます。
店内は7席で、予約不可。缶ビール、缶ハイボール、ウーロン茶はミニスナック付きで各300円。持ち込み自由です(持ち込み料金無料)。
「閉店間際は居酒屋状態。ワイワイガヤガヤです」と笑う秋田さん。「シャッター街に灯りがついていればいい」と話します。
- 「レコードバーあきた文具店」
- 所在地:伊勢市曽祢2-1-25
- 開店日:毎月第3金・土曜日が基本(年内は10月18日、11月15・16日、12月27・28日)
- 時間:18:00~22:00
- 駐車場:なし
- 詳細はホームページで