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対局室のお茶・おやつの変遷

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
挑戦手合のときのおやつ。お茶、お水、お菓子等が提供されます=2022年、筆者撮影

地方対局の観戦が続き、7ヶ月ぶりに日本棋院東京本院で対局を観戦しました。久しぶりの対局室にはある変化があったのです。観戦記者を始めて四半世紀。対局室内の栄枯盛衰(?!)を振り返ってみたいと思います。

和室の対局室には碁盤・碁石、座布団、脇息のほか、両対局者の座布団の右側にお盆が備えられています。つい半年前までは、そのお盆に茶碗、茶托、ポットが乗っけられていたのですが、とうとう、何も置かれてなかったのです。

「とうとう」といったのは、ちょっとずつ置かれるものがなくなっていった変化があり、結局、なくなったからです。

私が観戦記者を始めた四半世紀前は、趙治勲名誉名人が大三冠で、名人リーグには50代の林海峰名誉天元、加藤正夫名誉王座、40代の小林光一名誉棋聖らベテランがいて、依田紀基九段は30歳そこそこ。当時はまだ若手のような立ち位置でした。

林先生は59歳で名人挑戦しましたし、加藤先生も55歳で本因坊に返り咲き。大ベテランが活躍する時代だったのです。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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