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『まさか8月のホーム試合がゼロになるとは』浦和vs川崎【浦和レッズ川柳試合レビュー】

浦議浦和レッズサポーター(さいたま市)

■成績が反映された空席数

何というか、8月のこの時期に埼スタで試合するのって、NGなんじゃねぇの?とつい思ってしまう今年の状況だ。

7日の柏戦も、土砂降りの中、ようやくバスで浦和美園までは来たものの雨足は衰えず、駅も人でいっぱい。小降りになったら歩き出すか、と待っているうちに、まさにどこからともかく、波のように「試合中止らしい」と情報が流れてきて、お客さんがどんどん帰り出した。ずぶ濡れになったあげく、試合もなしのくたびれもうけであった。

で、24日。川崎に用事があって、試合開始ギリギリに埼スタにかけつける。だから、昼間の雷雨は体験してない。駅から埼スタまでの20分くらいの徒歩区間はともかく雨は降らず、きょうはこのまま、なんとか試合終わりまではもってほしいものだ、降っても小降りでお願いしたいと祈りつつ、スタンドに入る。南側自由席、空席を見つけるのは大変かと思いきや、そこそこ空いてる。正面アッパーも、空席が目立つ。天候のせいもあるが、やっぱりフロンターレ相手とはいえ、どちらも調子が上がらない同士、お客さんの目は厳しいのかもしれない。

選手入場
選手入場

■見たことがない埼スタのピッチ状況

すぐに試合開始になるが、まあ、それを待っていたかのように、雨が降り出してきた。しかも稲光もひどくなって来る。すぐにスタンドではレインコートを着る人、席を立ってコンコースに避難する人と、あわただしい。

キックオフ  待ってましたと  稲光

試合はほぼレッスが押す展開で進んでいき、それはそれでいいのだが、気になるのは雨と雷だ。一時的に雨足が衰えたかと思いきや、また勢いが復活して、ほぼ前半通してどしゃ降りが続く。渡邊が得点を決めたあたりで、目分量ながら、南側自由席の四分の一くらいのお客さんが席を立ってる。

雨の中の南ゴール裏
雨の中の南ゴール裏

とにかく普段の試合では見られない光景の連続だ。芝が水を吸ってパスしたボールは止まるし、よく選手も足をとられてひっくり返るし。ゴール前でのボールの奪い合いなんかは、水しぶきが上がり、子供が水遊びでじゃれあってるみたいに見える。

夏の夜  ゴール手前で  水遊び

しかし雷雨は止まない。前半終わってコンコースに行くと、もう人がいっぱいで、ちょっと動くのでも人をかきわけないといけないくらい。せっかく前半は1-0でレッズリードなのだし、あの雷雨の中で中断しなかったのだから、後半もたぶんやるだろう、とは考えていた。ただ、少しは開始時間遅らせるかな、と。

それで「後半は20時20分に開始します」と発表があった時には、まず納得。そしたら数分もしないうちに今度は「中止」。この天候じゃしょうがないかな、とは諦めつつ、とうとう8月、埼スタで1試合もまともにやれなかったのに唖然。アタマに浮かんだ言葉は「中途半端」。

どこまでも  タイムアップの  ない8月

浦和美園駅まで大混雑を帰る足取りは、誰もが、重い。

動画:『夢を見ていた初夏』浦和レッズ川柳2024【5月&6月編】

山中伊知郎
1954年生まれ。1992年に浦和に引っ越して来て、93年のJリーグ開幕時にレッズのシーズンチケットを取得。以後31年間、ずっとシーズンチケットを持ち続け、駒場、ならびに埼スタに通う。2021年より、レッズ戦を観戦した後、「川柳」を詠むという「レッズ川柳」を始める。
代表を務める「ビンボーひとり出版社」山中企画では、現在、どん底地下芸人から中野区議会議員に転身している井関源二さんの単行本『井関が、中野区から日本を変える』と、元放浪少女で、今は群馬県・沼田の市会議員に転身している今成あつこさんの『日本の洗濯は沼田から!』を進行中。前者は7月29日、後者は8月2日に発売予定。

浦和レッズサポーター(さいたま市)

浦和レッズに関する情報をまとめたり、議論したりする『浦議』を1998年から運営しています。最近はYou Tube「浦議チャンネル」もやっています。浦議チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCAFN4-ne2gUkEl6xddW71hA

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