【神戸市】2023年にテレビドラマのロケ地になった神戸を振り返る
2023年に神戸がロケ地になったテレビドラマも数多く放送されました。Best Kobeでも主だった神戸がロケ地のドラマを追跡。そこで2023年に放送された3本のドラマから神戸ロケ地を振り返ってみましょう。
『探偵ロマンス』で登場した神戸税関
2023年1月21日から2月11日までNHK総合の「土曜ドラマ」で放送されたのが『探偵ロマンス』。全4回の江戸川乱歩の誕生秘話を描いたドラマで、主演は濱田岳。ドラマの時代設定が大正8年。昭和2年に建築された神戸税関の旧館の建物は戦前までのドラマや映画のロケ地としてよく使われるロケ地です。
神戸税関時計塔下のエントランス付近は、ドラマでは新聞社の入り口付近として使われました。濱田岳演じる平井太郎が原稿を新聞社に売り込みに行くシーンで登場しました。
またバーの化粧室として神戸税関のお手洗い場が登場します。当時から残る鏡台と洗面台は妖艶な雰囲気を醸し出す演出に使われていた印象強いシーンでした。
その他、湊川隧道もこのドラマのロケ地して登場します。ドラマ全体が大正時代の混沌とした時代背景を演出していますが、神戸税関の重厚な建物がその雰囲気をより盛り上げていたようにも感じられました。
神戸が舞台のNHK夜ドラ 『わたしの一番最悪なともだち』
ドラマ 『わたしの一番最悪なともだち』は、NHK「夜ドラ」として2023年8月21日から10月12日まで全32話で放送。蒔田彩珠演じる大学4年生の笠松ほたるの就活から社会人時代までを悪友である髙石あかり演じる鍵谷美晴との関係性を通して自分を見つめていくという青春ストーリー。ほたるが住んでいるのが神戸で、神戸の各所がロケ地で登場します。
このドラマには特定したオープニングシーンはありませんが、時々番組挿入歌とともにオープニングで登場したのがビーナスブリッジでした。ほたると美晴が陽気に歌いながらビーナスブリッジを巡るオープニングシーンはほのぼのとした楽しい場面。ストーリーでもビーナスブリッジでのシーンは登場します。
ほたるがバイト帰りに歩いているシーンは旧居留地や大丸神戸店周辺などが随所に出てきます。神戸の方なら日ごろから出歩いている場所がたくさん登場。
他には「BE KOBEモニュメント」などザ・神戸といった観光名所も使われ、神戸のロケ地を全面に押し出したドラマになっています。
六甲アイランドがメインのロケ地 『たとえあなたを忘れても』
2023年10月22日から12月17日まで朝日放送テレビの日曜10時の連ドラとして全9回放送された『たとえあなたを忘れても』。堀田真由が演じる河野美璃が主人公。記憶を失う障害を持つ萩原利久が演じる青木空との恋物語が展開されるラブストーリーです。このドラマも舞台が神戸です。
空はキッチンカーでコーヒーなどを販売している役どころですが、その主な出店場所が六甲アイランドのリバーモール一帯。観光地ではない六甲アイランドが選ばれたのは新鮮でした。このキッチンカーは全話を通して登場しています。
このドラマで印象的だった場面が空に誘われて行く廃墟でその場にあるピアノを弾くというシーン。その廃墟が旧摩耶観光ホテルです。廃墟マニアの間には「マヤカン」の愛称でも有名な場所。ドラマでは自由に出入りしているように描かれていますが、実際には無断立ち入りはできない場所です。
マニアックな神戸のスポットばかりではなく、ハーバーランドなど神戸観光の定番の場所もたくさんロケ地として登場します。神戸港中突堤は、シリアスなシーンなどでロケ地として使われていました。また水道筋商店街など神戸地元の生活処もドラマには登場し、神戸らしさ全開といったドラマになっています。
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