過去最高の天文潮位 沖縄・高潮注意
【過去最高の天文潮位に 沖縄・高潮注意】
12日(火)沖縄各地、ここ数年で最も潮位が高くなります。特に那覇では1966年からの観測開始以降、天文潮位としては最も高い値となり高潮に注意が必要です。
12日(火)天文潮位と満潮時刻
◆石垣島・・・・・・131センチ(午前7時49分)
◆那覇・・・・・・・129センチ(午前7時49分)
◆宮古島(平良)・・119センチ(午前8時00分)
8月9日から8月15日にかけての満潮時刻を中心に海岸や河口付近・低地での浸水や冠水に注意が必要です。
【なぜ潮位が高いの?】
◆対恒星近点順行周期(月の公転軌道(楕円)8.85年周期)によって月が地球に近づく
◆夏から秋にかけて海水温が高い
◆大潮と満月(新月)の時期が重なる(※満月・新月から1日程度ずれる)などの要因があります。
【暖水渦・暖水域の影響も】
海洋上で周辺より暖かく海面が盛り上がる『暖水渦・暖水域』と呼ばれる現象が重なるとさらに潮位が高くなります。
今回は『暖水域』の影響で天文潮位+10センチ程度が見込まれています。
異常潮位は天文潮位+20センチくらいが目安となりますので今回は異常潮位ではありません。
また、この時期に台風や低気圧が接近すると被害が拡大する恐れがあります。過去には台風接近に伴い、石垣島で190センチ(1977年)那覇は2年前の2012年、174センチという観測潮位の記録があります。
【車が海に?】
朝起きたら自動車が海水につかっていた・・なんていう事になるかもしれません。30センチくらいでもいいので少し高い場所へ自動車を移動させておくなど対策を取っていた方が良さそうです。
写真・資料提供:沖縄気象台