【札幌市中央区】「お粥ってこんなにおいしいんだ!」と思わせてくれる「お粥と養生食 マルミ」
今年5月、北円山エリアにオープンした「お粥と養生食 マルミ」。地下鉄東西線西28丁目駅から徒歩3分ほどの住宅街の中にあります。店の前には「わらしっこ公園」があり、店名の入ったのれんが目印。中に入ると、カウンターからスタッフの方が「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくれます。手前にカウンター席、奥にテーブル席が用意された店内は、シンプルながらもどこか落ち着く雰囲気です。
店名にある通り、「お粥と養生食」のお店。お米本来の味をシンプルに味わえる「マルミ粥」980円、旬の食材を用いた期間限定の「季節のお粥」1180円、旬の海産物などをたっぷり用いた数量限定「マルミすぺしゃる粥」1380円~が基本メニューとなっています。ここに梅干し100円、追しょうが50円などのトッピングも可能です。とは言っても、おすすめは副菜付きのセット。野菜のおかずや卵焼きなど、少量ずつ複数の副菜が付いてきます。「マルミセット」は、「マルミ粥」か「季節の粥」のどちらかを選べることができ、マルミ粥は1280円、季節の粥は1480円。「マルミすぺしゃる粥セット」1680円も数量限定で提供。大盛や小盛もあり、選べるのが嬉しいところ。季節の粥はバラエティーに富んでいて、夏には「酸辣湯(サンラータン)粥」「カレー粥」「おくらと長芋粥」が、この秋は「海老とチーズのとまと粥」「担々粥」「5種のきのこ、畑のミルク粥」が登場。来るたびに旬の食材を用いたお粥が味わえるのは魅力的です。
お粥の店と聞くと、中華粥を思い浮かべてしまいがちですが、マルミの基本のお粥は日本人になじみ深い和のお粥。日高の根昆布とカツオ節から取ったお出汁の味がほんのり感じられ、お米のおいしさがよく分かる味わいです。丁寧に作られた副菜も同様で、ひと口ごとにじんわりとおいしさを感じられます。大らかで優しい店主の森都さんの人柄が料理に表れているかのようです。
森さんは、病院や保育園で調理師として長年働いてきた経験がある一方、高級鉄板焼の店でスーシェフとしても活躍。依頼を受けてお弁当販売を行っていたこともあるという、飲食のプロ。自身の父親が腎臓を患った際に「食」の大切さを痛感し、周りの人たちの健康を「食」で守っていきたいと考えていたそうです。調理師の資格のほか、食育インストラクター、フードコーディネーター、健康管理士一般指導員の資格も保有。「日本人にとってお米のお粥は食の原点。おいしく、楽しく食べてもらって、体を整え、健康保持や未病に役立ててもらいたい」と話します。用いているお米は、厳選した旭川産のゆめぴりか。野菜は、自分の畑で育てた安心安全なものを中心とした道産野菜を使用しています。「老若男女問わず、たくさんの方にお粥を食べていただきたい。特に成長期の子どもたちにお米のおいしさを知ってほしいですね。高校生の子たちにもファストフード的にお粥を食べてもらうのが夢ですね」と森さん。
体のことを考えて用意されたお茶の数も豊富。ビワの葉茶、ホーリーバジルティー、松葉茶など、その日の体調や気分に合わせて選ぶことができます。お粥に使っているお出汁の「マルミ特製 免疫力出汁」なるものも! 腸内環境を整えるサポートをしてくれるそう。また、おかずや玄米おにぎりなどテイクアウトメニューもあります。
食欲の秋、食べ過ぎて胃腸の調子がイマイチという人や、季節の変わり目も体調をベストにしておきたい人、もちろんおいしいものが食べたいという人もぜひ一度足を運んでみてください。「お粥ってこんなにおいしいんだ」と必ず思えますよ。
お粥と養生食 マルミ
札幌市中央区北6条西26丁目3-5
わらしっこ公園向かい
営業時間/11時〜17時(売り切れ次第終了)
定休日/日曜・祝日(変更になる場合あり。公式インスタで確認を)
公式インスタ/marumi.okayu