【京都市上京区】尾上菊之丞と茂山逸平が日本舞踊と狂言の新しい可能性を表現 歌舞伎役者中村莟玉も登場!
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老狐たちの計略通りにいかない突拍子もない若狐の行動に終始爆笑の渦、舞台の欄干を軽快に乗り越えた狐が化けた人間たちや初音の鼓が若狐によって鳴らされたときには拍手喝さいと会場が一体感に包まれました。
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ホワイトクリスマスとはならなかったものの、冬らしい冷え込みとなった2022年12月24日に上京区の金剛能楽堂で行われた「逸青会」の京都公演でのことです。
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「逸青会」は、日本舞踊の流派の一つである尾上流4代家元尾上菊之丞さんと大蔵流茂山千五郎家の狂言方能楽師・茂山逸平さんが互いのジャンルを超え、新しい形としての舞踊と狂言の可能性を追求している二人会です。2009年より毎年様々な形で創作を重ね、今年で14回目を迎えました。
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最初に尾上流一門の長唄「巽八景」で雅な世界をたっぷりと堪能できました。三代目尾上菊之丞さんは、四代目尾上流家元として様々な挑戦を続ける一方、これまで、「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ」や高橋大輔さんのアイスショーなどの演出なども手掛けてきた演出家、振付師でもあります。
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続いて、茂山千五郎家一門による狂言「音曲聟」が披露されました。筆者は、狂言は初めての観覧でしたが、理解できないだろうなあとの予想を覆して、分かりやすく面白かったです。茂山逸平さんは、狂言方能楽師として活躍する傍ら、NHK連続テレビ小説「京、ふたり」や「オードリー」「ごちそうさん」他、数々の舞台、CMでも活躍する俳優でもあります。
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最後に上演された舞踊狂言の新作「きつね」は、歌舞伎役者の中村莟玉さんもゲスト出演して、さらに愉快でした。日本の伝統芸能をこんなにも楽しく、誰でもわかるように創作されていることに感激でした。
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3年ぶりにクリスマスイブに素敵なひと時を過ごすことができました。
金剛能楽堂(外部リンク)京都市上京区烏丸通中立売上ル龍前町590(075)441-7222