東京は半袖日和から冬のコートが必要な寒さに わずか1日で15度も気温が急降下へ
初夏の日差しから一転、冷雨に
きょう13日(水)も、東日本や西日本を中心に季節外れの暑さが続き、25度以上の夏日の地点数は全国の観測ポイントの3分の1以上に達し、愛知県豊田と大阪府枚方では30度以上の真夏日を観測しました。
東京都心も26.4度まで上がり、6月下旬並みの暑さで、きょうで5日連続5月から6月並みの陽気となっていますが、この暑さはいったんきょうで終止符となりそうです。
上図はあす14日(木)午後1時の雨雲と風の予想ですが、西から前線に伴う雨雲が延びてくるとともに冷たい北東の風が吹き、気温が急降下する予想です。
どれくらい下がるのかというと、季節にして軽く3か月以上も一気に急降下します。
季節は3か月以上も大幅逆戻り
上図は東京都心の時系列予報ですが、あす14日(木)の気温に注目すると、まさに右肩下がりで、日付が変わる頃にはまだ18度くらいありますが、これがあすの最高気温となりそうで、朝の出勤時には15度を下回り、そこからさらに日中にかけて、下がっていきます。
正午には12度、昼過ぎから夕方には11度まで下がり、きょうと比べて実に15度くらい大幅ダウンする予想です。
午後3時の11度予想は、3月上旬並みの肌寒さですから、きょうの6月下旬並みの陽気からは軽く3か月以上も季節が逆戻りすることになるでしょう。また3月上旬並みといっても、冷たい雨が降り、北東の風もやや強く吹くので、まさに冬に戻ったような体感となりそうです。
ここ数日間は半袖でも過ごせる季節外れの陽気が続きましたが、あすは長袖の出番どころか、厚手の上着、冬のコートなどがあってもおかしくない寒さとなりそうです。
あまりにも大きすぎる寒暖の変化に要注意です。
季節外れの暖気から冷涼な北東風へ
関東地方に気温の急降下をもたらすのは、北東からの冷涼な空気の流れ込みです。
上図は上空500メートル付近の気温を示したものですが、きょう13日(水)正午の段階では、関東平野は20度近くあるものの、あす14日(木)朝には茨城県方面から9度以下の冷涼な空気が流れ込み、午後にかけてさらに勢いよく流れ込む予想で、東京都心付近まで6度程度の冷気が氾濫する見込みです。
これは冬場で、もっと寒気が強ければ、雨に雪が交じるような厳寒となるパターンですが、さすがにそこまではないものの、冬を思わせるような寒さに様変わりするパターンです。
またこのような北東風で雨が降る時は、この上空500メートル付近の気温から地上にかけてはせいぜい2度から3度くらいしか上がりませんので、あす14日(木)の夕方以降は、多くの所で10度を下回る寒さとなるかもしれません。
この寒の戻りは台風1号が小笠原諸島に近づくあさって15日(金)も続く見込みですから、体調管理にご注意下さい。