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回転寿司店でのデート経験者は約5割(2020年公開版)

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
↑ 「今日はどこにいこうか」「回転寿司にしよう」というパターンは?(写真:つのだよしお/アフロ)

取り扱いメニューが多様化し、ファミレス化するに連れ、誰もが気軽に足を運べるようになった回転寿司店。デートの場として用いる人はどれほどいるのだろうか。マルハニチロが2020年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2020」(※)を基に確認する。

まずは回転寿司店におけるデートの経験をしたことがある人はどれほどいるのかの確認。婚姻状態を問わず、特別な記念日のデートとして、男女(子供は設問の文言や報告書の解説から判断し、その場にはいないのが前提)による「回転寿司デート」をした経験がある人の割合を示したのが次のグラフ。親兄弟や友達との回転寿司店への来店をデートと認識するのは難しいので、原則的には意識している、好意を持つ異性との来店となる(婚姻関係にある者同士のデートも当然含む)。また男女それぞれ(通常は)複数人同士による合コンの場として回転寿司店を用いる「合コンで回転寿司」の経験者の割合も併記する。

↑ 回転寿司で経験のあるシチュエーション(月一以上回転寿司店利用者限定)(2020年)
↑ 回転寿司で経験のあるシチュエーション(月一以上回転寿司店利用者限定)(2020年)

全体としては約5割が「デートで回転寿司」の経験あり。男女別では女性の方が経験率は高い。他方、「合コンで回転寿司」は全体で3.6%でしかなく、男性でも6.0%に留まっている。「合コンで回転寿司」は男性の方が高い値を示し、「デートで回転寿司」は女性の方が高い値なのは、相手を見つける手段として男性が回転寿司を多用する一方、デートができる間柄となった後には女性の方が積極的姿勢を示すということだろうか。「デートで回転寿司」に関しては未既婚別などの区分による回答値があると、より詳細な状況が確認できるのだが。

他方、知った間柄による「デートで回転寿司」において、パートナーにしてほしくない行動にはどのようなものがあるのだろうか。

↑ 回転寿司デートの際に「パートナーにこれだけはやってほしくない」と思うもの(複数回答、上位陣、月一以上回転寿司店利用者限定)(2020年)
↑ 回転寿司デートの際に「パートナーにこれだけはやってほしくない」と思うもの(複数回答、上位陣、月一以上回転寿司店利用者限定)(2020年)
↑ 回転寿司デートの際に「パートナーにこれだけはやってほしくない」と思うもの(複数回答、上位陣、月一以上回転寿司店利用者限定、男女別)(2020年)
↑ 回転寿司デートの際に「パートナーにこれだけはやってほしくない」と思うもの(複数回答、上位陣、月一以上回転寿司店利用者限定、男女別)(2020年)

多少の違いはあるが上位7位がおおよそ同率で並んでおり、それより下の順位にある挙動と比べ、特に「してほしくない」行動であるのが分かる。冷静な目で、第三者視点で考えれば言葉通り大人げない行動で、想像しただけでも恥ずかしいものも多々ある。しかし上位陣に挙がっていることから、何らかの形でパートナーがやってしまった、あるいは第三者がそのようなことをしていたのを見た経験があり、強い拒否感を抱いているのだろう。それとも自分自身がやってしまってパートナーに叱責された経験があったのかもしれない。

また「香りの強い香水をつけて入店」「入店前の待ち時間に機嫌が悪くなる」は回転寿司店に限らず、外食店利用の際には注意したい挙動に違いない。

男女別の動向では押しなべて女性の方が回答率は高く、パートナーである男性に対する行動への自制を求める声が大きい、見方を変えると多くの人がパートナーの実行動を見聞きしているであろうことがうかがえる。他方、女性がしがちだとの印象がある「香りの強い香水をつけて入店」もまた、女性の方が高い値を示しているのは興味深い。男性の場合はヘアトニックなども該当するのだろうか。

選択肢一覧を見直すと、外食店で子供がはしゃぐ時の挙動とさほど変わりが無い様相が多々あることに気が付く。つい浮かれて、自分らはお客なのだからこれ位は構わないだろうとの思惑があるのかもしれないが、お店や周囲の人にはもちろん、パートナーにすら好まれない行為であることは知っておいた方がよいに違いない。

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※回転寿司に関する消費者実態調査2020

2020年3月3日から3月9日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では13595人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロで無いプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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