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Googleオランダがエープリールフールに公開した「自動運転の自転車」

佐藤仁学術研究員・著述家
トラムを認識して自動で止まる自転車 (Google)

Googleオランダは2016年4月1日に、エープリールフール動画として「自動運転の自転車」を開発しているという動画を公開した。

動画の中では「エープリールフールのみ」と書かれているが、Googleの動画では自転車エンジニアまで登場して本当に近い将来、このような「自動運転の自転車」が出てくるのではないかと思わせるものだった。

自動運転の自転車に乗って仕事しながら移動できる時代が来るのか(Google)
自動運転の自転車に乗って仕事しながら移動できる時代が来るのか(Google)
子供だけで「自動運転の自転車」に2人乗り (Google)
子供だけで「自動運転の自転車」に2人乗り (Google)

自転車大国オランダらしい「自動運転の自転車」

オランダでは、とにかく多くの人が自転車で移動する。そのため事故も多い。ものすごいスピードで自転車で走っている。アムステルダムでは自転車があればどこにでも行けるし、「ヨーロッパの北京」と言われていたほど自転車に乗っている人が多い。町中に放置自転車も多い。

Googleによると、オランダ人が自転車で移動する距離はオランダ国民1人当たり年間900キロ、国民全体では年間150億キロを超えるそうだ。一方で年間35万件を超える自転車での事故がある。動画にはアムステルダム副市長まで登場して「自転車に乗りながら仕事もできるし、自動運転の自転車は経済効果も期待できる」とコメントしている。

動画の中では、信号を認識して自動で止まったり、トラムを認識して停止するシーンがある。また自動運転のため、ペダルを平行にして自転車に乗りながらラップトップを操作したり、スマホで通話して仕事をしているシーンもある。さらに自動運転ということで、子供だけが2人乗りで自転車で移動するシーンもある。

なんだか夢のようなシーンばかりで現在ではまだ「エープリールフールネタ」かもしれないが、Googleが制作した動画を見ていると、近い将来、自転車は自動運転で乗れるようになるのではないかと思ってしまう。

▼以下がGoogleオランダがエープリールフールに公開した「自動運転の自転車」

オランダでは自転車で運河に落ちる事故も多い
オランダでは自転車で運河に落ちる事故も多い
アムステルダムの街は自転車がいっぱい
アムステルダムの街は自転車がいっぱい
学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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