日比谷に昨年末オープンした「メルキュール東京日比谷」のレストラン＆バー「La Scène（ラ・セヌ）」において、2024年3月7日（木）からスタートした新メニューのフレンチコースをランチでいただき、大満足だったのでご紹介します。

メルキュール東京日比谷

「メルキュール東京日比谷」は、劇場文化の聖地、日比谷に建ち、その歴史にインスパイアされたホテルです。

デザイン コンセプトは「ステージアート」。館内に初めて入ったとき、その圧巻の装飾に魂を奪われました。

レストラン＆バー「La Scène（ラ・セヌ）」

「La Scène（ラ・セヌ）」はフランス語で舞台のシーン（場面）という意味。自然光の入る地下1階にあります。

国内の食材や生産者にこだわり、伝統的なフランス料理の技法をベースにした旬の素材のハーモニーを楽しめるお料理がいただけます。

朝食からバータイムまで”シーン”に合わせて利用したいステキなレストラン。今回はランチタイムに伺いました。

ランチはプリフィックのコーススタイル（一部が選択制のコース）です。まるで劇場でのシーンのように起承転結にて楽しめるとあってわくわくします。

それではお料理をご紹介します。

Act 1 アミューズ

ブルーチーズの風味でいただくカリフラワーのスープとマスコとレモンジュレを合わせた2種のアミューズ。軽やかなフレンチのテイストに、先のお料理を期待させます。

パンとバター

皮目がバリッと焼かれたハード系のパンにバター。バターのトレイもすてきですね。

Act 2 前菜

メニューのうち2種をご紹介します。

「帆立と蕪のカルパッチョ　ハモンセラーノ　柑橘　マジョラム」白からオレンジへのグラデーションが美しい一品。柑橘とハーブを使ったエレガントな味わい。

「鶏レバーテリーヌ　ブリオッシュ　湘南ゴールド」は、サクッと焼かれたブリオッシュに鶏レバーのテリーヌと湘南ゴールド（柑橘）のセリー寄席がキューブ型に整えられたアーティスティックなビジュアル。

Act 3 魚

メニューのうち2種をご紹介します。

「桜鯛のロースト　菜の花　根セロリ　ミモレット　蛤ジューとサフラン」は、季節の魚、皮目がパリッと身はしっとりの桜鯛と、ミモレットチーズをたっぷり削った菜の花を、根セロリのペーストと共に、サフランが香る蛤のソースで味わいます。

「ブイヤベース　本日の鮮魚　帆立　海老　ルイユソースとクルトン添え」は、シェフのスペシャル料理。本日の魚はサワラでした。

ニンニクで作るルイユソースを途中で加えて味わいの変化が楽しめました。クルトンつき。カトラリーもエレガントでステキでした。

Act 4 メイン

メイン料理は肉料理。2種をご紹介します。

「豚肩ロース　南瓜　百合根　舞茸　ベリグーソース」は、まずそのエレガントなビジュアルにうっとり。

弾力がありうまみが濃厚な豚肩ロースを、トリュフと赤ワインのベリグーソースでいただきます。甘いかぼちゃのオレンジソース、百合根、舞茸とともに。

「鶏のガランティーヌ　カリフローレ　ほうれん草　落花生　シュプレームソース」も気品の高いビジュアルにうれしくなりました。

白ワイン、生クリームサフラン、鶏を使ったシュプレームソースで味わいます。

本格的なソースにて旬の食材を味わう、ビジュアルもすてきなお料理ばかりでした。

記事用に接写しましたが、食器とのマリアージュも楽しめました。シェフはお料理に合う食器を探すのではなく、意外にも食器に合わせてお料理のビジュアルを決められるそうです！

Act 5 デザート

コースにより異なり、2種をご紹介します。

「甘酒ブランマンジェ　桜ジュレ　ブルーベリーソルベ」は、アーモンドミルクで作られた甘酒のブランマンジェを、桜ジュレで味わいます。

「皇居蜂蜜『さくら』のヌガーグラッセ」は、皇居でとれた桜の蜂蜜を使ったアイスにエディブルフラワーとハーブを飾り付けた可憐な一品。パティシエは女性だそうです。

コーヒーまたは紅茶

コーヒーまたは紅茶にプティフール付き。フルーティーなカカオが味わえる美しいタルトとフレンチコーヒーで味わう締めくくりに、コースの余韻も楽しめて大満足。

おわりに

いかがでしたか？レトロなシアターのような雰囲気のあるホテルのレストランで、本格的なソースで味わう洗練されたフレンチのランチコース。

コースは5,000円からと意外にリーズナブルでいただけます。プリフィックスにて好みのアレンジで楽しめておすすめです。

取材協力：メルキュール東京日比谷